一般社団法人日本家政学会第74回大会

一般社団法人日本家政学会第74回大会

2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
一般社団法人日本家政学会大会
一般社団法人日本家政学会第74回大会

一般社団法人日本家政学会第74回大会

2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[3E06]マスクの着装感に関する調査

〇潮田 ひとみ1(1.東京家政大学)

キーワード:

マスク、衣服気候、着心地

「目的」マスクの着用は日常的となっており、その素材や構造はさまざまである。不織布マスクの着用が推奨されているように見受けられるが、根拠資料は同一である。そこで、粒子の透過率のみを基準とするのではなく、マスク内気候や着用感を考慮したマスク選択の指針を提案したいと考え、以下の研究を行った。
「方法」織と素材の異なる4種類の同一形状のプリーツ型マスクを作成した。これらのマスク装着時のマスク内温湿度の変化、装着時の各部位の圧、ならびに装着感を測定した。別途、ネブライザーにて水粒子を発生させ、そこにパーティクルカウンターをつなぎ、それぞれのマスク素材の水粒子透過率を測定した。
「結果・考察」椅坐位で安静にしている被験者に各マスクを装着させたときのマスク内気候は、装着直後と装着10分後とで有意な差が見られた。装着感については、温冷感、むれ感に有意な差は見られなかったが、摩擦感やかゆみ感にマスク素材違いによる有意な差がみられた。水粒子透過率からは、いずれのマスク素材についても、5μmの粒子は100%遮断され、透過率には差が生じなかった。飛沫は3μm以上とされるため、飛沫遮断性能については、いずれの素材についても良好であることが示された。