[3E-07]局所冷却アイテムの熱的快適性評価
〇黒澤 菜保1、松井 有子1、佐藤 真理子1(1.文化学園大学)
キーワード:
局所冷却、暑熱環境、熱的快適性、生理反応、熱流束
目的 近年深刻化する気候変動の影響により,暑熱対策は個人においても必須である.現在,多様な局所冷却アイテムが市場で流通しており,本研究では,その熱的快適性をフィールド実験とモデル実験により検討した.
方法 フィールド実験では,ペルチェ素子を用いた局所冷却装置を後頸部に装着,屋外で被験者実験を行った.衣服内気候,局所発汗量,皮膚温,官能評価を計測した.モデル実験では,吸水による冷却タオル(試料A),不織布にジェルが塗布された冷却シート(試料B),吸水ポリマー内蔵スカーフ(試料C),ペルチェ素子による局所冷却装置(試料D),保冷剤(試料E)について,34℃・40%RH環境下,熱流束一定時の短期温度変化を50分間,室温暴露状態での長期温度変化を20時間,測定した.
結果及び考察 フィールド実験では,冷却の有無による生理的評価に有意差は示されず,心理的評価のみで有意差が得られた.冷却アイテム装着により熱中症に気付かない危険性もあると考えられる.モデル実験では,試料Aは布地の乾燥が早く長時間使用に適さず,試料Bは緩やかな冷却が長時間持続,試料Cは長時間使用可能だが,低温やけど等に注意が必要,試料Dは初期の急激な冷却により強い冷感を得やすい,試料Eは低温が長時間持続し,凍傷に注意が必要であった.各アイテムの特徴から,安全性と使用に適する条件を理解する必要性が示された.
方法 フィールド実験では,ペルチェ素子を用いた局所冷却装置を後頸部に装着,屋外で被験者実験を行った.衣服内気候,局所発汗量,皮膚温,官能評価を計測した.モデル実験では,吸水による冷却タオル(試料A),不織布にジェルが塗布された冷却シート(試料B),吸水ポリマー内蔵スカーフ(試料C),ペルチェ素子による局所冷却装置(試料D),保冷剤(試料E)について,34℃・40%RH環境下,熱流束一定時の短期温度変化を50分間,室温暴露状態での長期温度変化を20時間,測定した.
結果及び考察 フィールド実験では,冷却の有無による生理的評価に有意差は示されず,心理的評価のみで有意差が得られた.冷却アイテム装着により熱中症に気付かない危険性もあると考えられる.モデル実験では,試料Aは布地の乾燥が早く長時間使用に適さず,試料Bは緩やかな冷却が長時間持続,試料Cは長時間使用可能だが,低温やけど等に注意が必要,試料Dは初期の急激な冷却により強い冷感を得やすい,試料Eは低温が長時間持続し,凍傷に注意が必要であった.各アイテムの特徴から,安全性と使用に適する条件を理解する必要性が示された.