[3E-08]女性夏用肌着の快適感に関する研究
〇橋本 ひな子1、吉澤 知佐2、高橋 知里1、川端 博子1(1.埼玉大、2.(株)旭化成)
キーワード:
夏用肌着、官能評価、暑熱環境、快適環境、力学特性
目的 本研究ではより快適な夏用肌着素材の要件を探ることを目指した。具体的にはGG(ゲージ)、生地の表裏、繊維組成が着用感にどのように影響するかを着用評価により明らかにすることを目的とした。
方法 女性を対象に手触り実験20名および着用実験36名を行った。試料はGGを高める、表裏を反対に縫製する、キュプラの混率を高めるなど肌触りと清涼性を向上させる工夫をした5種類の肌着である。手触り実験は、基準とした肌着と他の試料を指定の方法で触って比較し、12項目を5段階で評価した。着用実験は暑熱環境(30℃/60%RH)と快適環境(26℃55%RH)で行った。着用直後と10分間の椅座位安静後に手触り実験と同じ内容を含む11項目について評価した。
結果 夏用肌着の手触り感および着用感は、因子分析の結果、肌当たり因子と温熱(に関する予想)因子に分けられた。手触り評価では、表裏を反対に縫製した肌着が肌当たりと総合評価において高く評価された。凹凸が小さくより滑らかな面が肌に当たる仕様となったためと考えられる。着用評価では、肌当たりと総合評価でポリエステル主体の肌着が低く評価された。温熱は、暑熱環境で36GGの肌着が28GGのものより高く評価される傾向がみられ、中でも36GGでキュプラの混率を高めた肌着は有意に高く評価された。このことからGGやキュプラの混率を高めることで暑熱環境における温熱の不快感を軽減できる可能が示唆された。
方法 女性を対象に手触り実験20名および着用実験36名を行った。試料はGGを高める、表裏を反対に縫製する、キュプラの混率を高めるなど肌触りと清涼性を向上させる工夫をした5種類の肌着である。手触り実験は、基準とした肌着と他の試料を指定の方法で触って比較し、12項目を5段階で評価した。着用実験は暑熱環境(30℃/60%RH)と快適環境(26℃55%RH)で行った。着用直後と10分間の椅座位安静後に手触り実験と同じ内容を含む11項目について評価した。
結果 夏用肌着の手触り感および着用感は、因子分析の結果、肌当たり因子と温熱(に関する予想)因子に分けられた。手触り評価では、表裏を反対に縫製した肌着が肌当たりと総合評価において高く評価された。凹凸が小さくより滑らかな面が肌に当たる仕様となったためと考えられる。着用評価では、肌当たりと総合評価でポリエステル主体の肌着が低く評価された。温熱は、暑熱環境で36GGの肌着が28GGのものより高く評価される傾向がみられ、中でも36GGでキュプラの混率を高めた肌着は有意に高く評価された。このことからGGやキュプラの混率を高めることで暑熱環境における温熱の不快感を軽減できる可能が示唆された。