一般社団法人日本家政学会第74回大会

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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
一般社団法人日本家政学会大会
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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[3G-04]絵本読み場面での保育者と幼児との関わりの特徴

吉川 はる奈1、〇安東 英里佳1、柴田 紗希(1.埼玉大)

キーワード:

幼児、保育者、絵本読み聞かせ

目的:絵本は多くで活用される児童文化財だが、保育者・教員からは絵本読み場面での子どもへの関わりが苦手という声が多くあげられる。同じ絵本でも子どもの様子で読み方を工夫するが、実際に絵本読み場面でベテラン保育者がどのような工夫をしているか録画データを分析し特徴を可視化することを目的にする。 方法:幼稚園の絵本読み場面で、3歳児と5歳児クラスそれぞれで保育者と幼児との関わりを分析した。具体的には、読み聞かせ場面をビデオ録画し、テキストデータから絵本を保育者がどう幼児に示すのか、幼児とのやりとりの特徴を整理した。対象は3歳児クラス29名および5歳児クラス24名とその保育者。 結果:3歳児と5歳児クラスでは同じ絵本でも保育者と幼児の関わり方に違いが見られた。保育者による絵本の読み方の特徴は以下に分類できた。長い文を短くし言い換える「簡略」、絵本にはない言葉や文を付け足す「付加」、「○○だね」と園児に話しかける「親しみ」、発声の「ボリュームの工夫」、「効果音」の使用、「説明」する、「注目」をうながす、「強調」する、「動作」を補うの9つ。また3歳児には保育者による「簡略」「付加」「親しみ」が多く見られた一方で、5歳児にはあまり見られなかった。「ボリュームの工夫」は3歳児に、「説明」は5歳児に対して特徴的に見られる工夫だった。