大会概要

 感性は,「見る(視覚)」「聞く(聴覚)」「味わう(味覚)」「嗅ぐ(嗅覚)」「触れる(触覚)」といった五感からの刺激を伴う体験と密接な関係にあり,感性価値は体験や経験から獲得できるといわれています。使いたくなる新しい経験や価値を提供するユーザーエクスペリエンス(UX)では,製品開発のプロセスにおいてユーザーの感性を評価することによって,より魅力的な体験をユーザーに提供し,また,ユーザーは提供された魅力的な体験によって,より感性価値を高めることができると考えられます。

 複雑化する現代社会において,課題の解決や新たなテーマを発見するためのデザイン行為では,問題解決のための意図的な行動や計画を通してクライアントやユーザーといった当事者に価値を提供するため,ユーザーの体験に関わる気持ちの変化を考慮するUXデザインが重要視されています。UXは,製品やシステム,サービスなどを利用したとき,または,利用を予測したときに生じるユーザーの知覚や反応,すなわちユーザーが得る経験です。そのため,ユーザーにとって魅力的な製品や仕組み(サービス)を提供するために,UXデザインのプロセスにおいても,ユーザーの体験や経験で生じる感性について,さまざまなアプローチで評価しています。

 日頃,実験などを通して第三者の感性を評価している研究者の皆様が,第28回日本感性工学会年次大会では,自らの感性を体感し,そして,感性価値を高める魅力的な体験ができる機会になればと思います。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

大会実行委員長 吉岡聖美