第10回日本脳神経外科認知症学会学術総会

会長挨拶

ご挨拶

謹啓 皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

 

このたび、第10回日本脳神経外科認知症学会学術総会を、2026年6月27日(土)・28日(日)の2日間、鹿児島市の城山ホテル鹿児島にて開催させていただくこととなりました。開催の栄に浴しますことを大変光栄に存じ、現在鋭意準備を進めております。

 

認知症診療に脳神経外科医が積極的に関わり、各診療科と連携しながら「地域が困らない認知症医療」および「認知症と共生する社会」の構築に寄与していくことは、今後ますます重要になると考えます。また、脳神経外科医としての専門性を活かし、髄液動態の影響を受ける認知症や自律神経失調症への地域での対応力を高めることも求められています。

 

本学会のメインテーマは「髄液動態 × 自律神経失調症 × 認知症」といたしました。

髄液動態の基礎と臨床において長年ご尽力されてきた山王病院脳神経外科の高橋浩一先生を副会長にお迎えし、髄液動態を念頭に置いた認知症診療に加え、認知症の経過に重大な影響を及ぼす可能性のある自律神経失調症にも焦点を当て、日常診療に直結するアップデートを図りたいと考えております。

 

近年、アルツハイマー病に対するレケンビ点滴治療やケサンラ点滴治療などの新たな挑戦が始まりました。一方、当院では自律神経失調症に対する「脊柱管内加圧療法」にも取り組んでおり、28日(日)のランチョンセミナーではその概要を皆様にご紹介申し上げます。さらに、コロナ禍を契機に注目されているブレインフォグや高次脳機能障害を伴う自律神経失調症にも目を向け、幅広い議論の場としたいと考えております。

 

燃ゆる桜島を望む鹿児島の地にて、皆様をお迎えできることを心より楽しみにしております。

会員の皆様のご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

謹白

 

第10回日本脳神経外科認知症学会学術総会
会長 厚地 正道
医療法人 慈風会 厚地脳神経外科病院 理事長