セッション詳細
シンポジウム1 がんとともに働く人を支える両立支援の現在地 ~両立支援の努力義務化が拓く新たな実践~
2026年5月28日(木) 13:40 〜 15:40
第2会場
座長: 藤吉 奈央子(大阪産業保健総合支援センター/株式会社トラストチャーム), 宮川 秀男(大阪公立大学大学院医学研究科産業医学)
近年、がん診療の進歩により、働きながらがん治療を続ける就労世代の患者は増加している。これに伴い、「治療と仕事の両立支援」の重要性は社会的にも広く認知されるようになった。さらに、関連法令の整備により、治療を受けながら働く労働者に対する事業者の配慮についても努力義務が示され、職場における支援体制の整備が求められている。また、2026年に公表された 「治療と就業の両立支援指針」においては、従来の「仕事」から「就業」へと表現が変更された。この変更は、雇用形態の多様化や様々な働き方を踏まえ、より広い概念で「働き続けること」を支援する視点への転換を示すものであり、従来の復職支援中心の枠組みから、治療を受けながら就業を継続することを前提とした支援へと発展しているとも言える。
本シンポジウムでは、制度、医療、心理、経済、ピアサポートといった多様な観点から、がんとともに働く人を支える両立支援の実践について各演者よりご紹介いただく。
まずS1-1では、両立支援の歴史的変遷と最新の動向を取り上げ、森本英樹氏に、制度整備が進む中での多職種連携や企業の柔軟な対応、産業医の果たす役割についてご論考いただく。
続くS1-2では、就労世代に好発する婦人科がんを取り上げ、金城泰幸氏に、産業医が知っておきたい最新治療と、それに伴う副作用管理やQOL維持に配慮した支援の実際についてご解説いただく。
S1-3では、リソースの制約から支援が難航しやすい小規模事業所等での現状を取り上げ、藤吉奈央子氏に、制度だけでは解決できない当事者の不安など、相談事例を通じた両立支援の「原点」についてご提示いただく。
S1-4では、両立において避けて通れない「お金の不安」を取り上げ、川崎由華氏に、傷病手当金などの制度活用の課題と、経済面を踏まえた医療・産業保健・職場の連携の重要性についてご解説いただく。
そしてS1-5では、企業におけるピアサポーター(同じ経験を持つ仲間)との協働を取り上げ、平良素生氏に、当事者が安心して語れる場づくりと、産業保健職との役割分担による新たな支援体制の構築についてご発表いただく。
最後の総合討論では、これらの発表で提示された多様な視点を横断的に整理しながら、両立支援を実効性あるものとするために現場で何が求められているのか、また産業保健職をはじめとする関係者がどのように連携すべきかについて、演者および参加者とともに議論を深めたい。さらに、「努力義務化」という制度的転換点を迎えた今、両立支援を単なる制度運用にとどめず、当事者中心の支援として職場にどのように根付かせていくかという観点から、今後の実践の方向性についても展望したい。
本シンポジウムを通じて、がんとともに働く人を支える両立支援の現状を多角的に捉え、医療・産業保健・職場・地域が連携した実践のあり方を考える契機となることを期待する。
本シンポジウムでは、制度、医療、心理、経済、ピアサポートといった多様な観点から、がんとともに働く人を支える両立支援の実践について各演者よりご紹介いただく。
まずS1-1では、両立支援の歴史的変遷と最新の動向を取り上げ、森本英樹氏に、制度整備が進む中での多職種連携や企業の柔軟な対応、産業医の果たす役割についてご論考いただく。
続くS1-2では、就労世代に好発する婦人科がんを取り上げ、金城泰幸氏に、産業医が知っておきたい最新治療と、それに伴う副作用管理やQOL維持に配慮した支援の実際についてご解説いただく。
S1-3では、リソースの制約から支援が難航しやすい小規模事業所等での現状を取り上げ、藤吉奈央子氏に、制度だけでは解決できない当事者の不安など、相談事例を通じた両立支援の「原点」についてご提示いただく。
S1-4では、両立において避けて通れない「お金の不安」を取り上げ、川崎由華氏に、傷病手当金などの制度活用の課題と、経済面を踏まえた医療・産業保健・職場の連携の重要性についてご解説いただく。
そしてS1-5では、企業におけるピアサポーター(同じ経験を持つ仲間)との協働を取り上げ、平良素生氏に、当事者が安心して語れる場づくりと、産業保健職との役割分担による新たな支援体制の構築についてご発表いただく。
最後の総合討論では、これらの発表で提示された多様な視点を横断的に整理しながら、両立支援を実効性あるものとするために現場で何が求められているのか、また産業保健職をはじめとする関係者がどのように連携すべきかについて、演者および参加者とともに議論を深めたい。さらに、「努力義務化」という制度的転換点を迎えた今、両立支援を単なる制度運用にとどめず、当事者中心の支援として職場にどのように根付かせていくかという観点から、今後の実践の方向性についても展望したい。
本シンポジウムを通じて、がんとともに働く人を支える両立支援の現状を多角的に捉え、医療・産業保健・職場・地域が連携した実践のあり方を考える契機となることを期待する。
