セッション詳細

フォーラム4(産業保健看護部会フォーラム)無関心層へのアプローチ 学術と実践が拓く産業保健看護の可能性 ~“参加したくなる”仕掛けをデザインする~

2026年5月29日(金) 15:50 〜 17:50
第6会場
座長: 村田 理絵(一般財団法人京都工場保健会), 鈴木 純子(独立行政法人労働者健康安全機構 大阪産業保健総合支援センター)
 近年、企業における健康経営の推進や産業保健活動の充実に伴い、職域における健康支援の取り組みは多様化している。一方で、健康診断後の保健指導や健康イベントなどの施策においては、健康意識の高い層の参加が中心となり、健康に対する関心が低い、いわゆる「無関心層」へのアプローチが課題として指摘されている。ポピュレーションアプローチの視点からは、すべての従業員が高い健康意識を持つことを前提とするのではなく、健康に関心の低い人も含めて、より多くの人が自然に健康行動へ近づくことのできる環境や仕掛けをどのように設計するかが重要となる。これは、これからの産業保健看護において重要なテーマである。

 本フォーラムでは、「無関心層へのアプローチ―学術と実践が拓く産業保健看護の可能性 ~参加したくなる仕掛けをデザインする~」をテーマに、理論と実践の双方の視点からこの課題を検討する。まず、株式会社ヘルスケア・ビジネスナレッジ代表であり、ヘルスケアマーケティングやプロジェクトデザインの分野で活躍されている西根英一先生より、無関心層へのアプローチの理論的視点と実践への示唆について企画講演をいただく。ウェルビーイングの概念や行動変容理論に加え、マーケティングやコミュニケーション設計の視点を踏まえ、健康行動を促す新たなアプローチについて解説いただく。

 続いて、企業および地域の現場で活動する産業保健看護職による3つの実践事例を紹介する。株式会社りそな銀行の榊原彩氏より大企業における無関心層への面談支援について、オムロンエキスパートリンク株式会社の今川かおる氏より健康経営施策における無関心層への介入について、株式会社健康管理室の益江淑子氏より地域と職域の連携による健康アプローチについてご紹介いただく。これらの多様な実践を通して、無関心層にどのように働きかけているのかを共有する。各発表では、取り組みの具体的内容に加え、その背景にある理論やねらいについても紹介し、産業保健看護の実践知を可視化する。

 さらに後半のパネルディスカッションでは、これらの実践と理論を踏まえ、無関心層へのアプローチの課題や可能性について議論を深める。学術的知見と現場の経験を往還する対話を通じて、産業保健看護職が多様な価値観をもつ働く人々にどのように健康行動を促していくことができるのかを考える機会としたい。本フォーラムを通じて、健康支援事業に参加しない人々にも届く支援のあり方について、参加者の皆様とともに考える場となることを期待している。

[F4-1]無関心層へのアプローチの理論的視点と実践への示唆

西根 英一1,2,3 (1. 株式会社ヘルスケア・ビジネスナレッジ, 2.事業構想大学院大学, 3.千葉商科大学サービス創造学部)
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[F4-2]大企業での無関心層への面談の実際と保健師に求められる役割

榊原 彩 (株式会社りそな銀行 人財サービス部 大阪健康管理センター)
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[F4-3]健康経営施策における無関心層への介入事例

今川 かおる (オムロンエキスパートリンク株式会社)
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[F4-4]地域と職域の連携による健康アプローチ

益江 淑子 (株式会社健康管理室)
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