講演情報
[I-CSY1-3]日本成人先天性心疾患学会の診療報酬への挑戦
○小野 博1,2 (1.日本成人先天性心疾患学会, 2.国立成育医療研究センター)
キーワード:
日本成人先天性心疾患学会、移行期支援、令和8年度診療報酬改定
日本成人先天性学会は、令和8年度診療報酬改定に、「成人移行支援連携指導料1、2」、そして「先天性心疾患をもつ女性の妊娠カウンセリング加算」の3題の提案を行った。「成人移行支援連携指導料1」は小児医療機関に対する加算で「成人移行支援連携指導料2」は成人医療機関に対する加算である。この2つはセットで提出し、日本小児循環器学会からの提案や日本小児科学会から他疾患の移行支援加算とともに提案したときを含めると、今回で5回目、すなわち10年来の挑戦となる。他の分野と比べ、先天性心疾患分野の移行は本学会の努力もあり、進んでおり、単独で提案したほうが、採択される可能性が高くなると考えている。本提案は患者側のメリット、医療費削減に対する効果、対象疾患・対象医療機関を絞りにくく、診療報酬として承認されるには高い障壁がある。しかし日本成人先天性心疾患学会として外せない提案であり、必要なデータ等を集計し、採用を目指して挑戦を続けている。