講演情報

[I-CSY1-4]外保連委員会報告2025

帆足 孝也, 鈴木 孝明 (埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓外科)
PDFダウンロードPDFダウンロード

キーワード:

外保連、小児循環器学会、診療報酬改定

当学会は2020年に外保連に加盟、それと共に外科系保健診療委員会が発足した。保険診療報酬の改定は2年毎に行われ、改定の行われた年の10月末までに次期報酬改定の要望書を提出する事からはじまり、外保連試案収載を経て新規収載ないし増点へと結実していく。過去5年間の活動の中で当学会外科系保険診療委員会の活動は1.主学会が当学会である事が利便性が高い場合の変更の受け入れ、2.関連学会との連携の中で小児心臓外科領域に関する申請作業の協力(外保連試案への新規登録の際の実地調査と登録手続きを含む)と確立した。その背景には新規収載や増点へのハードルが相当高い事があり、そのため関連学会との調整の下に要望を集約する必要がある。実際令和6年の改定では、外保連全体からの新規収載申請139件のうち採択は36件(26%)、増点申請182件のうち採択42件(23%)とそれぞれ令和2年度39%と42%、令和4年度の42%と25%と比し、更に厳しい結果となった。医療技術全体でも今年度は新規収載申請56/307(18%)、増点申請121/467 (26%)となっている。令和8年度の報酬改定に際し、心臓血管外科学会を主学会として1.新規:両側肺動脈絞扼術、2.改正(増点):単心室手術や体肺動脈短絡術における、併施手術としての弁置換・弁形成、および3.改正(増点):単心室手術や体肺動脈短絡術における、併施手術としての肺動脈形成術、を要求している。いずれも外保連試案の新規収載、改正の同意を得て本抄録執筆時点で改正要望書の作成中である。