講演情報

[I-PD2-1]Harmony TPVI 治療開始から2年の現在地と今後の課題

小暮 智仁1, 朝貝 省史2, 川本 尚宜1, 稲井 慶2, 新川 武史3 (1.東京女子医科大学 循環器内科, 2.東京女子医科大学 循環器小児・成人先天性心疾患科, 3.東京女子医科大学 心臓血管外科)
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キーワード:

Harmony TPVI、ファロー四徴症、肺動脈弁閉鎖不全症

Harmony経カテーテル肺動脈弁留置術(Transcatheter Pulmonary Valve Implantation: TPVI)が開始されて2年が経過した。その間に日本国内で320例を超える留置が行われ、施行経験施設も28施設に拡大している。日本の治療成功率は極めて高く、合併症発生率も他国と遜色ない低さである。TPVI手技が長らく導入されていなかった本国において、初期の導入が安全に行えたことは素晴らしい成果である。導入初期の標準術式から、留置方法の変化や留置部位の変化を経て、よりシンプルで安全な治療を目指して治療が行われている。一方で、新しい手技やデバイスであるため、新たに見つかった課題や今後解決すべき問題が見えてきている。術後の抗血栓療法レジメンや術前の電気生理検査の立ち位置などである。また依然として、TPV in TPVの承認に関しては進んでいない。この発表では、Harmony TPVI開始後2年の治療成果と、今後の課題について他国での状況と合わせて報告する。