講演情報
[I-SY1-6]小児心臓外科周術期の不整脈管理
○連 翔太1, 村岡 衛2, 鈴木 彩代1, 福岡 将治2, 倉岡 彩子1, 永田 弾2, 中野 俊秀3, 佐川 浩一1 (1.福岡市立こども病院 循環器科, 2.福岡市立こども病院 循環器集中治療科, 3.福岡市立こども病院 心臓血管外科)
キーワード:
集中治療、不整脈、術後管理
先天性心疾患に対する心臓外科手術の周術期には、不整脈が合併することがあり、予後やICUの滞在日数などに影響を与える。周術期の不整脈を管理する上で、小児循環器医、集中治療医や心臓外科医は、先天性心疾患ごとの不整脈基質、手術手技による新たに加わる不整脈基質、周術期の使用薬剤による不整脈誘発リスクなどいくつかの背景因子に加えて、診断方法や管理方法について知っておく必要がある。周術期の不整脈には、頻脈性であれば心室頻拍/心室細動、接合部頻拍、房室結節の関連する上室性頻拍、心房頻拍があり、徐脈性は洞不全症候群、房室ブロックがあり、それぞれの治療方針は異なる。最も重要なことは、まず正しく不整脈診断し、正しい時期に正しく治療介入することである。特に、頻拍は不整脈診断があやふやなまま治療されることが少なくない。本セッションでは、症例も交えながら周術期不整脈の要点や考え方について整理し、議論の材料としたい。