講演情報

[II-P01-2-01]未来の科学者たちの好奇心を刺激する「ひらめき☆ときめきサイエンス」~名古屋市立大学小児科版~

篠原 務1, 竹中 颯汰1, 鵜飼 啓1, 安田 昌広1, 木村 瞳1, 小山 智史1, 板谷 慶一2 (1.名古屋市立大学大学院 新生児小児医学, 2.名古屋市立大学大学院 心臓血管外科学)
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キーワード:

小中高学生、医学教育、知的好奇心

【はじめに】「ひらめき☆ときめきサイエンス」は、小中学生・高校生に科学の面白さを伝え、知的創造性を育むプログラムである。日本学術振興会の科学研究費助成事業の助成を受け実施した。【方法】「心臓と血管の謎を解き明かせ!~未来の科学者たちへの挑戦状~」と題して、小学5・6年生の部を2024年の夏休み期間中に10名の定員で開催した。中学・高校生の部は2025年の春休み期間3月中に開催する。【結果】小学生の部の応募者数は159名で非常に多かった。午前中は聴診器を用いて心臓の音の謎を解き明かしたり、レントゲンを診て身体の中を透かして視たり、超音波検査を使って心臓と血液の動きを覗いてみたりした。昼食は研究者の経歴に触れながら会食した。午後は4D flow MRIを操作して心臓・血管内の血液の流れを最新の医療テクノロジーで体感したり、細胞培養室でシェアストレスを血管内皮細胞に加えるためフローポンプシステムを用いて、血管と血流の関係の謎を顕微鏡で解き明かしたりした。【感想と展望】小学生高学年でも医学や研究について非常に興味をもっており、しっかりと自分の意見を述べられていて感激した。中学・高校生の部では心臓カテーテルの体験を予定している。本プログラムを毎年継続し、未来の科学者たちがすくすくと育っていけるように好奇心を刺激し、サポートし続けたい。