講演情報
[II-P01-4-03]小児病院におけるACHD総合修練施設の構築
○星野 健司1, 河内 貞貴1, 真船 亮1, 百木 恒太2, 増田 詩央1, 大森 紹玄1, 築野 一馬1, 中村 祐輔1, 狩野 実希2 (1.埼玉県立小児医療センター 循環器科, 2.埼玉赤十字病院 循環器内科)
キーワード:
ACHD、総合修練施設、小児病院
【背景・目的】ACHDの診療体制の構築・ACHD専門医の育成は、小児病院でも今後重要な課題である。一方、小児病院で総合修練施設の認定にはいくつかのハードルがある。【現状】小児病院での問題点は、1) 循環器専門医研修施設である, 2) ACHD患専門医の資格を持つ「循環器専門医1名以上」が常勤している, 3) 成人先天性心疾患専門外来がある(年間登録症例数100名以上), 4) 成人先天性心疾患カテーテル件数の総計が25例以上/前年である, 5) 成人先天性心疾患手術(16歳以上)件数が12例以上/前年,6) 診療科として産科を有し,成人先天性心疾患患者の妊娠出産に対応、などがある。一方、総合病院では、1)ACHD患専門医の資格を持つ「小児循環器専門医1名以上」が常勤している(非常勤でも可), 2) 成人先天性心疾患カテーテル件数の総計が25例以上/前年である, 3) 成人先天性心疾患手術(16歳以上)件数が12例以上/前年, なハードルがある。 【総合修練施設の構築・今後の問題点】埼玉県立小児医療センター・さいたま赤十字病院ともに、他病院との連携で連携修練施設であった。しかし、距離が離れた病院との連携では、カンファレンスなどの連携が必ずしも十分ではなかった。2024年ACHD修練施設の申請において、隣接するさいたま赤十字病院との連携で、さいたま赤十字病院・埼玉県立小児医療センター総合修練施設としての認定を得られた。外来・心臓カテーテル・心臓外科手術は既に医療連携がなされており継続している。今後ACHDセンターの構築、それに伴う診療他科(神経内科・産科・精神科など)・多職種との連携構築が重要である。