講演情報

[III-CPD5-5]小循専門医の機構認定新専門医制度への移行は?

増谷 聡 (埼玉医科大学 総合医療センター 小児科)
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キーワード:

専門医、日本専門医機構、小児循環器

小児循環器専門医は2025年2月25日に日本専門医機構(以下、機構)からサブスペシャリティ領域に認定され、小児循環器領域のサブスペシャリティ領域専門研修制度整備基準が承認されました。本講演では小児循環器専門医のこれからの新規受験と更新について、その肝をまとめます。
機構認定の小児循環器専門医(新制度)は基本領域として小児科専門医のみです。日本小児循環器学会専門医の仕組み(旧制度)と同様に小児循環器の研修を積み、症例要約として30症例のほか、新制度ではもう30例をリストし合計60症例のリストが必要になります。要約まで書く症例とリストにだけ載せる症例をこまめにリストアップしておくことがコツです。その他は旧制度とあまり変わらないように新制度を計画し受理されています。若干の変更点はありますので、HPをご参照ください。
しばらくは旧制度と新制度が選べる状態です。ただし小児科専攻医期間を終えて、2025年度以降に小児循環器の専攻医を開始する先生は新制度のみです。新制度では小児科専攻医の期間を小児循環器の研修期間として含めることは認めていません。その代わり小児循環器の研修期間を最低で2年と短縮し、カリキュラムが終了すれば最短で医師8年目に専門医を受験できることは旧制度と同様です。(1)2025年度以降に小児科専攻医を終え、小児循環器の研修をはじめる先生方と、(2)既に小児循環器研修を開始している先生でこれから新制度で受験する可能性が少しでもある先生方は、2025年4月からの研修開始届を提出してください。旧制度で受験できる方であれば、新制度の研修開始届を提出したからといって旧制度で受験できなくなるわけではありません。機構専門医への更新の要件も、小児科専門医(機構認定)のルールに近いものになる予定です。2025年度以降の更新単位の発行についてもHPをご参照ください。ただし更新については機構の審査はこれからです。