講演情報

[III-CSY2-4]地域グループミーティング 全国における現況報告

瀧聞 浄宏1,2, 平野 暁教1,3, 中野 俊秀1,4, 鈴木 孝明1,3, 坂本 喜三郎1,5, 芳村 直樹1,6, 平松 祐司1,7, 笠原 真吾1,8, 宮地 鑑1,9, 落合 由恵1,10 (1.日本小児循環器学会 次世代育成委員会 地域拠点化小委員会, 2.長野県立こども病院循環器小児科 エコーセンター 移行期医療支援センター, 3.埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓外科, 4.福岡市立こども病院 心臓血管外科, 5.静岡県立こども病院 心臓血管外科, 6.富山大学 心臓血管外科, 7.筑波大学附属病院 心臓血管外科, 8.岡山大学病院 心臓血管外科, 9.北里大学病院 心臓血管外科, 10.JCHO九州病院 心臓血管外科)
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キーワード:

地域拠点化、心臓血管外科、地域グループミーティング

2023年9月、日本小児循環器学会、日本心臓血管外科学会、および日本胸部外科学会の三学会合同により、「先天性心疾患の手術を行う施設の集約化(地域拠点化)に関する提言」が公表された。これを受けて、2024年末には全国のステークホルダーに向けて、提言の装丁版とともに、地域グループミーティングへの協力を依頼する文書が送付され、2025年より、上記三学会の外科系理事8名を世話人とする「地域グループミーティング」が開始された。全国を9つのブロックに分割し、各ブロックには担当理事2~4名を配置、ブロック内の主要修練施設の小児科チーフらとともにコアメンバーを形成、各ブロックの修練施設および修練施設群に所属する心臓血管外科のチーフに参画頂き、ミーティングが始められた。 本ミーティングの主たる目的は、各地域における先天性心疾患患者に対する治療の質の維持と向上(クオリティコントロール)を図ること、次世代小児心臓外科医について計画的に育成可能な体制を構築すること、の2点である。これらの目的を達成するため、まずは現状を的確に把握し、地域ごとの課題やその解決策について議論し、最終的には拠点施設を中核とした協力体制を確立することをゴールとしている。本年より始動した地域グループミーティングについて、現時点での状況を報告する。