講演情報

[III-CSY2-5]地域グループミーティング 近畿ブロックにおける現況報告

宮地 鑑 (北里大学医学部心臓血管外科)
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キーワード:

次世代育成、拠点化、近畿地区

【背景】2023年の「先天性心疾患の手術を行う施設の集約化(地域拠点化)に関する提言」発行以来、次世代育成委員会ではこの実現化に向けた具体的な活動を進めてきた。地域拠点化プロジェクトもその手始めとして、地域グループミーティングが開始された。全国を北海道、東北、関東、東京、中部、北陸、近畿、中国・四国、九州、沖縄の10地域に分けて、それぞれの地域に小児心臓血管外科が関係する3学会(日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本小児循環器学会)の理事を務める外科医師がリーダー・サブリーダーとなりグループミーティングを主宰した。今回、近畿地区の現況を報告する。【参加施設】京都大学医学部附属病院、京都府立医科大学附属病院、大阪大学医学部附属病院、国立循環器病研究センター、大阪市立総合医療センター、大阪府立母子医療センター、大阪医科薬科大学附属病院、近畿大学医学部附属病院、奈良県立医科大学附属病院、和歌山県立医科大学附属病院、兵庫県立尼崎総合医療センター、兵庫県立こども病院、加古川市民病院の13施設で、近畿地区の小児心臓血管外科診療を行っているほぼ全ての施設から外科医もしくは小児循環器医が参加した。【拠点施設】各施設の現状と今後の方向性をヒアリングした。外科医と小児循環器医の数、PICUの有無、集中治療医の有無、次世代心臓外科医の育成の可能性について詳しく聴取した。結果、次世代育成のため、提言で述べられている難易度Advance-3以上を含む150例以上の手術を行っている施設を候補とすると、京都府立医科大学附属病院、国立循環器病研究センター、大阪市立総合医療センター、大阪府立母子医療センター、兵庫県立こども病院の5施設が候補となり、これら施設を中心に診療協力体制の構築して医療の質を担保するとともに、次世代の育成を行っていくことの必要性を地域全体で共有した。