講演情報

[III-CSY4-15]成人先天性心疾患患者の就労支援に関する小児循環器学会員を対象とした意識調査

平田 陽一郎1, 小板橋 俊美2 (1.北里大学医学部小児科学, 2.北里大学医学部循環器内科学)
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キーワード:

成人先天性心疾患、就労、運動

【背景】先天性心疾患の治療成績が向上し、多くの患者さんが成人を迎え社会に参加するようになってきた。その中でも『就労』は、自立した生活を送るうえで重要だが、疾患による症状や治療に伴う生活制限、職場や社会の理解不足などが原因で就職や仕事を続けることが難しいという実態が国内外で報告されている。しかし、これら先行研究の多くは、患者本人/家族、学校、企業などの周辺環境の調査にとどまっており、患者の自立や社会参加に大きな影響を与える「小児医療者自身」が、患者の就労問題についてどの程度の知識を備え、日常診療の中で就労問題を意識し活動しているかはあまり研究されていない。そこで、長期にわたり患者さんやご家族と向き合う(小児)医療者の意識や役割を明らかにする目的でwebアンケート調査を実施した。【アンケート】2025年2月17日から3月12日にwebアンケートを配布した。北里大学医学部倫理委員会より、本研究は「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」には該当しないと判断された。本研究は、厚生労働科学研究費補助金「成人先天性心疾患のある成人の社会参加支援の充実に関する研究」(研究代表者:北里大学医学部循環器内科学 小板橋俊美)の一環として行われるものである。抄録提出時点で結果は未解析であるが、多くの小児循環器学会員に結果を迅速にフィードバックし、日々の診療における就労支援に役立てていただくために要旨をご報告したい。