講演情報

[III-SY7-1]海外留学を活かした小児心臓血管外科医のキャリア形成

小谷 恭弘 (岡山大学 心臓血管外科)
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キーワード:

海外留学、小児心臓血管外科医、キャリア形成

心臓血管外科の中でも小児心臓血管外科領域の修練は特に時間がかかると言われている。日本における問題点は、各施設における症例数が少ないことや、正式なプログラムがないことである(現在は、小児循環器学会を主導とした小児心臓血管外科医プログラムが走り出している)。そのような状況の中で、最短で一人前の小児心臓血管外科医を目指す、ということになるとやはり、海外留学を誰しも考えるのではないだろうか。海外留学のメリットは、豊富な症例の経験、世界各国に友人ができること、日本の良さを再認識する、など多く挙げられる。一方、語学・医師免許の習得や経済的な面での負担などのデメリットもある。これらの利点欠点は、個々でその基準は違うと思われるので何がベストかは言えないが、演者は約5年間の海外留学で良い経験をしたと思っており、発表では、アメリカでの研究生活、カナダでの臨床研修について、その後のキャリア形成にどのように影響したか、述べたいと思う。