講演情報
[III-TRP2-1]成人期の慢性疾患患者に求められるセルフケア能力
○武田 真弓 (山梨県立大学看護学部)
キーワード:
慢性疾患患者、セルフケア、成人期
慢性疾患についてStrauss(1984)は、本質的に長期であること、一時的な緩和を得るのにも比較的多大の努力が必要であること、患者の生活にとって極めて侵害的であること、多大なサービスを必要とし費用がかかること、などの特徴をあげている。成人期における慢性疾患は、突然に、あるいは症状に無自覚なまま徐々に発症し、その後も再発や増悪、寛解を繰り返しながら徐々に進行し、長期的であり治癒しないという特徴がある。日ごとに異なる症状は、その人の生活のさまざまな場面に影響をもたらし、今まで問題なく行えていた日常生活の何気ない動作が、その症状によって、いつもどおりに出来なくなり不便になることもある。治療を継続するために、仕事など今まで担ってきた役割を変えたり、調整したりすることが必要になる場合もあるだろう。また、これまでのように行えない日常生活や役割の代替として、他者からのサポートが必要になったり、治療を継続するために多くの経済的負担を強いられたりすることもあるかもしれない。
長く続くという慢性疾患の特徴は、昨日も今日も明日もその先も、慢性病がその人とともにあり続けるということであり、それは治療やそれに伴うセルフケアもずっと長く続けることが求められる、ということでもある。このような慢性病をもつ人のセルフケア能力を捉え、長期的に支援しようとするとき、医療者がその人のこれまでの生活や人生経験、大切にしてきたことに目をむけ、生活者として理解していくことは、慢性病とともにあるこれからの生活をその人と一緒に考えていくための助けとなる。
成人期の慢性病をもつ人に求められるセルフケア能力について、慢性病をもつ人を捉える視点をまじえてお伝えすることで、成人期の先天性心疾患のセルフケア能力について、また、その人たちを支援する立場にある私たちにとって大切なことは何か、参加者の皆様と考えるきっかけにできればと思う。
長く続くという慢性疾患の特徴は、昨日も今日も明日もその先も、慢性病がその人とともにあり続けるということであり、それは治療やそれに伴うセルフケアもずっと長く続けることが求められる、ということでもある。このような慢性病をもつ人のセルフケア能力を捉え、長期的に支援しようとするとき、医療者がその人のこれまでの生活や人生経験、大切にしてきたことに目をむけ、生活者として理解していくことは、慢性病とともにあるこれからの生活をその人と一緒に考えていくための助けとなる。
成人期の慢性病をもつ人に求められるセルフケア能力について、慢性病をもつ人を捉える視点をまじえてお伝えすることで、成人期の先天性心疾患のセルフケア能力について、また、その人たちを支援する立場にある私たちにとって大切なことは何か、参加者の皆様と考えるきっかけにできればと思う。