講演情報
[I-CSY2-05]先天性心疾患児のRSV感染予防に関する研究
○山岸 敬幸 (東京都立小児総合医療センター )
RSウイルスは乳幼児における肺炎、細気管支炎の主な原因であり、CHDを有する患児では重篤化リスクが高い。2005年にCHD児に対する初の抗RSウイルス抗体製剤シナジスⓇが認可され、以後、ガイドラインに沿って重症化抑制がおこなわれてきたが、RS流行期の変化、地域による流行期や保険診療に対する考え方など、医学的要素に社会的要素が加わり、抗体製剤投与の判断が複雑化している。そして最近、1シーズンにつき1回投与のプレフィルドシリンジ製剤であるベイフォータスⓇが登場し、母子受動免疫を誘導するワクチン(アブリスボⓇ)が定期接種化され、予防接種法の改正と共に“All Infant”を対象とした新たな抗体製剤クロスレビマブ(エヌフロンシアⓇ)が認可され、CHD児におけるRSウイルス感染症重症化抑制は新たな時代を迎えている。これらの製剤を有効かつ適正に使用するためには、関連学会の専門家により統括されたコンセンサスガイドラインを参考に、各地域で議論して足並みを揃えることが重要である。本調査が全国の実態を明らかにし、感染重症化抑制に貢献すれば幸いである。
