講演情報

[I-P03-03]小児ベラパミル感受性心室頻拍の3例―多様な臨床経過と治療反応―

提島 丈雄, 東谷 圭佑, 名和 智裕, 澤田 まどか, 和田 励, 高室 基樹 (北海道立子ども総合医療療育センター)
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キーワード:

ベラパミル感受性心室頻拍、ベラパミル、Purkinj線維リエントリー

【背景】ベラパミル感受性心室頻拍(verapamil-sensitive ventricular tachycardia:VS-VT)は,Purkinj線維リエントリーを機序とする特発性心室頻拍であり,ベラパミル投与により停止することが特徴である.小児では報告が多くなく,臨床像や重症度には幅がある.【目的】小児VS-VTの臨床像および治療経過の多様性を明らかにすることである.【方法】当院で経験した小児VS-VT 3例について,発症契機,発作時心電図,治療反応性,臨床経過を後方視的に検討した.【結果】症例1は4歳男児で頻回再発例であり,発作はベラパミル静注で停止し,経口ベラパミルを漸増し高用量まで投与することで再発を制御した.症例2は2歳9か月男児で,発作はベラパミルで停止したが,頻拍遷延により頻拍誘発性心筋症を呈し,循環補助(ECMO)を要した.回復後はフレカイニド内服で再発を認めなかった.症例3は3歳9か月男児で,気道感染症を契機に発症したが,感染改善とともに自然軽快し薬物治療を要さなかった.3例すべてで発作時心電図は右脚ブロック+左軸偏位を呈した.【考察】同一機序と考えられるVS-VTであっても,小児では再発性,重症心不全,自然然軽快例までと多様な臨床像を呈した.【結論】小児VS-VTは同一機序と考えられても臨床経過は多様であり,再発性や重症化の可能性を念頭に置いた経過観察と治療選択が重要である.