講演情報
[I-P08-02]小児ASDにおける心臓CTによる心房中隔計測とデバイス選択の検討
○宋 知栄, 杉山 央, 大城 佑貴, 桝野 浩彰, 中村 香絵, 佐々木 赳, 藤野 光洋, 川崎 有希, 鈴木 嗣敏 (大阪市立総合医療センター 小児循環器・不整脈内科)
キーワード:
心房中隔欠損症、心房中隔長、心臓CT
【背景】心房中隔欠損症(ASD)に対する経皮的閉鎖術では、欠損孔サイズのみならず心房中隔長や左房容積などの形態評価がデバイス選択に重要である。しかし、心房中隔形態を定量的に評価し、体格との関連を検討した小児報告は限られている。【目的】心臓CTを用いて計測した心房中隔形態と年齢・体格指標との関連を明らかにし、CTを用いたデバイスサイズ選択の有用性を検討すること。【方法】2025年に経皮的ASD閉鎖術を施行し、術前心臓CTに同意を得た14例(年齢中央値10歳)を対象とした。心臓CT(SIMENSE SOMATON Force dual source CT)でZiosation を用いて3D構築を行い、心房中隔長をsagittal断面(CT-sagittal長)およびaxial断面(CT-axial長)で計測した。心臓超音波検査四腔断面での心房中隔長(UCG長)、年齢、身長、体表面積(BSA)との関連を相関解析で検討し、CT計測値と使用デバイスサイズとの関係を評価した。【結果】CT-sagittal長は身長、BSA、年齢、UCG長と有意な正の相関を示し、特に身長との相関が最も強かった。UCG長も身長と正の相関を示したが、その相関係数はCT-sagittal長より低値であった。一方、CT-axial長は体格指標および年齢と正の相関を示したものの、相関の程度は比較的弱かった。使用したデバイスサイズは1例を除きCT-sagittal長より小さかった。【結論】年齢がすすむと心房中隔はaxialよりsagittal方向の成長をきたしデバイス留置がしやすくなり、CT-saggital長は留置可能デバイスの最大径を推定することに有用である可能性がある。心臓CTによる心房中隔形態評価は体格依存性を反映し、特にCT-sagittal長は身長と良好な関連を示した。CTを用いた定量評価は、小児ASDにおける安全かつ適切なデバイス選択に有用である。
