講演情報

[I-P09-02]PTPV適応PAIVS/cPSにおいて高肺血流をきたす動脈管形態の検討

佐藤 純1, 鈴木 謙太郎1, 松本 一希1, 朱 逸清1, 山本 英範1, 川瀬 宏和3, 大崎 真樹3, 西川 浩4, 大橋 直樹1, 櫻井 一2 (1.名古屋大学医学部附属病院 小児循環器センター 小児科, 2.名古屋大学医学部附属病院 小児循環器センター 心臓血管外科, 3.名古屋大学医学部附属病院 小児循環器センター 集中治療科, 4.JCHO中京病院 中京こどもハートセンター 小児循環器科)
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キーワード:

PTPV、PAIVS、高肺血流

【背景】純型肺動脈閉鎖(PAIVS)および重症肺動脈弁狭窄(cPS)では右室低形成が軽度の場合、PGE1CD(P)で動脈管(DA)を維持後、経皮的肺動脈弁形成術(PTPV)を行ってDAから離脱する戦略が一般的だが、高肺血流(PO)のため外科的介入(SI)を要することがある。【目的】PTPV適応PAIVS/cPS症例でDA形態が治療転帰に与える影響を明らかにする。【方法】2014年4月から2025年12月に上記2施設でPTPVを予定したPAIVS/cPS連続21例を後方視的に評価。転帰はA:PTPV後DA閉鎖しSI不要、B:PTPV後に低肺血流のためSI、C:PTPV前にPOでSI、D:PTPV後にPOでSIとした。【結果】PAIVS 14例(66%)、cPS 7例(33%)中、A:11例(52%)、B:4例(19%)、C:4例(19%)、D:2例(9%)。A+B、C+Dの2群で比較。在胎週数(週) 39(38-40) vs 37(37-38)(NS)、出生体重(kg)2.8(2.7-2.9) vs 3.0(2.7-3.5)(NS)、P最大投与量(ng/kg/min) 5.0(3.5-5.8) vs 5.0(3.5-5.0)(NS)、介入(PTPV or SI)前P減量ないし停止 12/15 vs 6/6例(NS)。介入直前:SpO2(%) 92(87-93) vs 91(88-94)(NS)、P投与量(ng/kg/min) 3.0(1.3-10) vs 0(0-0)(NS)、BNP(pg/ml) 1321(722-2592) vs 5000以上(p<0.01)、 DA最小径(MLD, mm)2.6(2.2-2.8) vs 4.7 (4.5-4.9)(p<0.001) 、MLD/Ao側径(mm) 0.5(0.4-0.6) vs 0.8 (0.8-0.8) (p<0.01)、長さ(mm) 16.4(14.1-16.4) vs 17.6 (11.0-17.6)(NS)、DA屈曲部最小角度(°)116(108-133) vs 148 (130-160)(p=0.05) ※中央値(IQR)で表記。全症例でDAは下行大動脈(dAo)起始。C+D群で壊死性腸炎1例、PO性心不全5例に対しSI内容は両側肺動脈絞扼術1例、DA結紮2例、DA結紮+肺動脈弁形成3例であった。【考察】全体の28%がPOのためSIを要しており、今回のDA形態分析は今後の管理・方針決定に重要と考えられた。【結語】DA MLDが大きく、MLD/Ao側径比が1に近く、より直線に近いDAでは早期に肺血流制御が困難となる可能性が高く、P開始量の再考、適時SIへの方針変更が重要である。