講演情報

[I-P09-07]REV法術後のTGA(III)に対するTPVIを、coronary protection techiniqueを併用し安全に実施した一例

丸山 篤志1, 小島 拓朗1, 小林 俊樹1, 中埜 信太郎2, 長谷川 早紀2 (1.埼玉医科大学国際医療センター 小児循環器科, 2.埼玉医科大学国際医療センター 心臓内科)
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キーワード:

TPVI、TGA、REV法

【背景】経カテーテル肺動脈弁置換術(TPVI)は心内修復術後のファロー四徴症の肺静脈弁逆流に対する治療として普及しつつある。重篤な合併症として冠動脈の圧排が報告されており、冠動脈の走行・圧排に最新の注意を要する。TGA(III)は右室流出路の再建を伴い、肺動脈弁逆流による右室機能の低下に気を付ける必要がある。今回、REV法術後のTGA(III)の症例に対し、安全にTPVIを実施できたため、報告する。【症例】症例は31歳女性、出生後TGA(III)、Shaher分類IIaと診断された。日齢12に経皮的心房中隔裂開術、2歳時にREV法による大血管スイッチ術を実施された。30歳から易疲労感を伴うようになった。経胸壁心エコーで右室拡大・重度な肺動脈弁逆流、心臓MRIで肺動脈弁の逆流率は57%、RVEDViは89.3mL、RVEF 35%、LVEDViは48.2mLだった。造影CTでHarmony TPV 25が留置可能だった。手技は全身麻酔下で実施された。coronary protectionはサイドホール付きJudkins left 3.5 coronary guiding catheterを使用し、runthrough ultrafloppyをLADに留置した。APTTは250を超えるように適宜ヘパリンが投与された。CGを目安に冠動脈がTPVのハウジング部に収まるように展開し、留置を完了した。冠血流予備比および血管内エコーを使用しTPVが冠動脈を圧排していないことを確認し、手技を終了した。【考察】冠動脈の走行異常を有する症例に対するTPVIは冠動脈圧排のリスクが高い。冠動脈の走行異常を有している完全大血管転位症でも同様と考えられ、これまでTPVを留置した報告はない。経カテーテル大動脈弁置換術では、coronary protectionを併用し、留置後に冠動脈圧排を認めた際に冠動脈に対してバルーン拡張やステント留置術が行われている。本症例でも冠動脈圧排を認めた際には同様の手技を予定していた。【結語】Coronary protectionを併用することで、冠動脈走行異常やREV法術後のTGAに対し安全にTPVIが実施できると考えられる。