講演情報

[I-P10-08]シンフォリウムによる肺動脈形成術後の肺動脈狭窄症に対して経皮的バルーン血管形成術を行った2例

水岡 敦喜1, 小田中 豊1, 町原 功実1, 蘆田 温子1, 尾崎 智康1, 岸 勘太1, 芦田 明1, 鈴木 昌代2, 小西 隼人2, 根本 慎太郎2 (1.大阪医科薬科大学 小児科, 2.大阪医科薬科大学 小児心臓血管外科)
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キーワード:

シンフォリウム、経皮的バルーン血管形成術、肺動脈狭窄症

【背景】新しい心・血管修復パッチであるシンフォリウムが先天性心疾患に伴う狭窄病変に対して使用され症例が蓄積されてきているが、同パッチを使用した術後の狭窄病変に対する経皮的バルーン血管形成術(PTA)の報告は少ない。当院でシンフォリウムを用いて肺動脈形成術(PAP)を実施した症例のうち4例に術後肺動脈狭窄を認め、うち2例でPTAを行った。【症例1】2歳男児、診断は無脾症、完全型房室中隔欠損症、肺動脈閉鎖、総肺静脈還流異常症(2)、中等度房室弁逆流。生後1ヶ月でBTシャント術+PAP(ゴアテックスパッチを使用)を実施。生後7ヶ月に、シャントのサイズアップ+房室弁形成術を実施。2歳時に両方向性グレン術+シンフォリウムを使用し右のPAPを実施。術後1ヶ月の造影CTで、右肺動脈の狭窄所見を認めた。術後6ヶ月でPTAを実施。long segmentの狭窄で最狭窄部2.1mm、参照血管径3.8mmに対して、Sterling 6mm*20mm、rated pressureで拡大し、3.8mmと有効拡張を得た。【症例2】3歳女児、診断はファロー四徴症。超低出生体重児のため、体重増加を得て、生後8ヶ月でBTシャント術を実施。その後、1歳7ヶ月時に心内修復術+シンフォリウムを使用した右のPAPを実施。術後1年5ヶ月で右肺動脈狭窄に対するPTAを実施。最狭窄部2.7mm、参照血管径7.6mmであり、Mustang 10mm*20mm、rated pressureで拡大した。waistの消失は確認できなかったが、最狭部は6.9mmとなり、圧較差は24mmHgから13mmHgと低下し、有効拡張を得た。【考察】通常のPTAにおいて、バルーン径は最狭窄部の3-3.5倍、参照血管径の1.5-2倍を超えないサイズとされている。本症例におけるバルーン径は、症例1では、最狭窄部の2.9倍、参照血管径の1.6倍、症例2では、最狭窄部の3.7倍、参照血管径の1.3倍と、概ね通常のサイズを選択しており、合併症なく有効拡張を得ることができた。