講演情報
[I-P11-02]ゴアカーディオフォームASDオクルーダー留置後の発熱について
○藤澤 麻依, 阿部 忠朗, 水流 宏文, 額賀 俊介, 馬場 恵史, 塚田 正範, 沼野 藤人 (新潟大学医歯学総合病院 小児科)
キーワード:
GCA、ASD、発熱
(背景)ゴアカーディオフォームASDオクルーダー(GCA)での心房中隔欠損孔(ASD)閉鎖術後の発熱が有害事象として報告されているが頻度や原因は不明である。(目的)GCAでのASD閉鎖術後の発熱患者の特徴を調べる。(方法)当院で2022年3月から2025年12月までに、GCAでASD閉鎖術を施行した患者のうち、37.5度以上の発熱を来した患者の特徴を検討する。(結果)GCAを使用した患者は45例、年齢の中央値44歳(男40%)だった。うち、ASD閉鎖術後の発熱例は21例(46.6%)だった。年齢の中央値は発熱群38.0 ± 24.1歳、非発熱群36.2 ± 27.8歳で有意差は認めなかった。デバイスサイズの平均は発熱例38.71mm、非発熱例33.75mmと有意差があった(p=0.017)。21歳以下(21例)の発熱例は8例(38.1%)で、22歳以上(24例)は13例(54.1%)と統計的に有意差はないが高齢群で多い傾向だった。発熱は術後1日目が最も多く、平均で術後1.19日、最高体温の平均は38.03度で、全例で自然解熱した。発熱例の11例(52.3%)、非発熱例の10例(41.6%)に術後不整脈が出現し、発熱患者にやや多かったが統計学的有意差はなかった(p=0.56)。他のデバイスでは、Amplatzer septal occluder(ASO)では50例中11例(22%)に発熱をきたし、発熱例の4例(36.3%)、非発熱例の15例(38.4%)で術後不整脈が、Occlutech figulla flex 2 ASD occluder(FF2)では51例中20例(39.2%)で発熱をきたし、発熱例の9例(45%)、非発熱例の15例(48.3%)で術後不整脈が出現した。GCAより術後発熱の発生率は低かった。(考察)当院のGCAによる発熱患者では、感染を示唆する兆候なく全例で自然解熱した。不整脈も自然に消失し介入は必要なかった。他デバイスと比較して発熱が多かった。既報でもGCAでのASDや卵円孔(PFO)閉鎖術後の原因不明の発熱が複数報告されており、統計的に有意差はないが、発熱例で術後の心房細動の発生率が高かった。今後も複数の症例の蓄積が必要である。
