講演情報

[I-P11-09]静脈-静脈短絡(VV shunt)に対しIMPEDE塞栓プラグを用いて塞栓術を施行した2例

藤井 裕太, 阿部 忠朗, 水流 宏文, 額賀 俊介, 馬場 恵史, 塚田 正範, 沼野 藤人 (新潟大学 医学部 小児科学教室)
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キーワード:

IMPEDE、VV shunt、静脈-静脈短絡

【背景】IMPEDE塞栓プラグはポリウレタン製形状記憶ポリマーを用いた末梢血管用塞栓デバイスである。VV shuntに対してIMPEDEによる塞栓が有効であった2例を経験したため報告する。【症例1】2歳0か月男児。左心低形成症候群に対し生後3か月でNorwood手術、7か月時に両方向性Glenn手術を施行された。SpO2 75~79%(室内気)と低酸素血症があり、Marshall vein(MV)が原因と考え塞栓術を企図した。6Fr/7cmシースを左内頚静脈に挿入し、血管径2.8mmのMVに対しAmplatzer Vascular Plug2(AVP2)4mmを留置したが固定性不良のためデタッチ前に回収した。次にAVP2 6mmを再留置したが、両diskがボール状に展開され固定性不良であったため離脱前に回収した。IMPEDEによる塞栓に方針変更し、5Fr TEMPOをMVに挿入しInterlock35 4mm/6cmでアンカリング後、IMPEDE-FX 8mmを留置した。留置後5分で完全閉塞を確認した。【症例2】6歳4か月男児。両大血管右室起始症、右室型単心室に対し2歳6か月時にFontan術を施行された。心臓カテーテル検査で無名静脈から左肺静脈へ流入する太いVV shuntを認め、IMPEDEによる塞栓術を企図した。右大腿静脈に挿入した6Fr/7cmシースとParent plus 30の中に4Fr TEMPOを用いるシステムを使用した。Parent plus 30をVV shunt入口部に固定し、TEMPOをVV shunt内へ進めた。Interlock35 4mm/6cmでアンカリングし、血管径3.8mmのVV shuntに対しIMPEDE-FX 6mmを並列で2個留置したが造影で塞栓が不完全であったため、無名静脈側にIMPEDE-FX 6mmを追加留置し完全閉塞を得た。いずれの症例も術中および術後に合併症は認めなかった。【結語】VV shuntに対しAVPなどで十分な塞栓効果が得られない場合や固定性が懸念される場合には、IMPEDEは有効な治療選択肢となり得る。