講演情報

[I-P13-04]セミクローズド型PICU運営の“本音”を探る:循環器専門施設での診療科調査

権守 延寿1, 西田 圭佑1, 中島 聡1, 伊藤 由作1, 制野 勇介1, 盤井 成光2, 黒嵜 健一3, 竹内 宗之1 (1.国立循環器病研究センター 集中治療部, 2.国立循環器病研究センター 小児心臓外科, 3.国立循環器病研究センター 小児循環器内科)
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キーワード:

semi-closed型、PICU、集中治療

【背景】日本のPICU(Pediatric Intensive Care Unit)の管理体制は、各施設の理念や経緯、人員などの要素によってclosed、semi-closed、openと様々な体制がとられている。循環器専門施設の当院は、術後管理が主なPICUとして心臓血管外科医主導で運営されてきたが、3年前から集中治療医の配置をきっかけにsemi-closed型へ移行した。循環器ICUとして、各診療科の連携を重視し、それぞれの専門的能力や知識を生かし診療の質を上げるために現体制がベストと考え、体制整備を行ってきた。今回は、関係する診療科へアンケートを実施し、「本音としてやりやすい体制」を検討した。【結果】回答者は20(心臓外科4, 循環器内科10, 集中治療部6)名で、回答者が考える理想の体制はsemi-closedが 65%と一番多く、「専門各科とICUチームの協働で専門性を相補できる」「主科負担軽減」、「全身管理の安定」などの理由が挙げられた。管理体制で重要と思われる視点は、診療科別に若干異なり、小児循環器内科は循環器専門性の担保、小児心臓外科は術後管理教育の継続と責任偏在の回避、集中治療科は方針決定の迅速化と24時間一貫した方針での管理を重視した体制を望んでいることがわかった。そこから見える“本音”としては、各診療科の高い専門性を保ちつつ負担と責任の配分を明確化できる体制が支持されていると考えられる。現行のPICUに対する満足度は高い一方で、役割分担の明確さに関しては、50%が満足と答えるにとどまり、いかに各診療科の役割分担をより明確にできるかが今後の課題と考える。【結論】semi-closed型は、術者の治療方針の一貫性とICUチームの全身管理専門性を両立しやすい。一方で、役割・責任範囲を明文化し、合議の場と心理的安全性を担保できるかが成否を左右する。