講演情報

[I-PD1-1]Open ICU/Closed ICU における術後管理体制の比較検討

小沼 武司1, 細谷 悠太1, 小嶋 愛1, 渋谷 悠馬2, 沼田 隆佑2, 米原 恒介2, 大日方 春香2, 赤澤 陽平2, 武井 黄太2, 瀧聞 浄宏2 (1.長野県立こども病院 心臓血管外科, 2.長野県立こども病院 循環器小児科)
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キーワード:

集中治療管理、周術期、多職種

【背景】 集中治療室(ICU)の運営形態は、Open、Semi-closed、Closed と施設により多様であり、周術期管理の質、専門性の発揮、主科との役割分担、コミュニケーション体制、さらには医療者の勤務環境に大きな影響を及ぼす。小児領域では症例の重症度や専門性の高さから、最適な運営形態の検討が重要である。【目的・方法】 小児集中治療における運営形態の実態を把握するため、2023年に全国の小児専門16施設を対象にアンケート調査を実施し、ICU運営形態と業務実態の関連を解析した。【結果】 〇全施設にPICUを有し、6施設がClosed ICU、残りがSemi-closedであった。〇集中治療医数はClosedで平均16名、Semi-closedで4名と大きな差を認めた。〇当直回数はClosedで全例4回/月以下であったのに対し、Semi-closedでは27%が4~8回/月であった。〇時間外労働はClosedで全例80時間/月未満、Semi-closedでは25%が80~120時間/月。〇ECMO管理はClosedではICU医が担当し、Semi-closedでは90%が心臓血管外科医であった。〇「外科医が手術に専念できる環境」の評価はClosed 4.6点、Semi-closed 4.1点(5点満点)であった。【考察】 Closed ICUでは外科医の負担軽減:労働時間や労働環境では一定の優位性が示された。「手術準備の余裕ができた」「リフレッシュして手術に取り組める」「手術の質が向上した」とする意見の一方、「周術期管理の質の維持」「集中治療医の関与度と専門性」「チーム医療におけるコミュニケーション」などで課題があると指摘する意見もみられた。これらの結果は、ICU運営形態そのものよりも、役割分担の明確化、コミュニケーション体制、周術期管理の標準化といった運用面が周術期管理の質に大きく影響すると考えられた。【結論】ICU運営に唯一の正解はないと考えられるが、各運営形態のメリット・デメリットの評価によって、施設の規模・人員・文化に応じたより良い運営形態の構築について検討したい。