講演情報

[I-SY4-4]医学生が主役となる小児循環器教育の入口 ― 医学生自身が語る「ひらめき☆ときめきサイエンス」を通じた次世代育成の実践

篠田 はるか1, 堀田 真千子1, 竹中 颯汰2, 安田 昌広2, 木村 瞳2, 小山 智史2, 板谷 慶一3, 篠原 務2 (1.名古屋市立大学, 2.名古屋市立大学大学院 新生児小児医学, 3.名古屋市立大学大学院 心臓血管外科)
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キーワード:

医学生、専門医育成、小児循環器領域

【はじめに】小児循環器領域における人材確保と専門医育成が課題となる中、医学生の段階から育成に関与することは動機づけや進路形成の観点からも重要である。本大学は2024年度から、子どもたちに心臓血管の医療を体感することで科学の面白さを伝え、知的創造性を育むプログラムを医学生と共に協力して毎年行っている。【方法】「心臓と血管の謎を解き明かせ!」と題して、小学5・6年生は夏休み中、中学高校生は春休み中に年2回開催し、医学生はチューター役として主体的に参画している。【結果】各回、子どもの定員25名として5人一組でグループを作り、医学生10名が各グループ2名ずつチューター役となった。以下の5つのブースを案内し、子どもたちの質疑応答などを行った。1. 聴診器を用いて心臓の音の謎を解き明かし、レントゲンで身体の中を透かそう。2. 超音波装置で心臓と血液の動きを覗いてみよう。3. カテーテルシミュレータを用いて血管の旅に出よう。4. 4D flow MRIを操作して心臓からの血液の流れを最新の医療テクノロジーで体感しよう。5. 細胞培養室でフローポンプシステムを用いて、血管と血流の関係の謎を顕微鏡で解き明かそう。昼食は私たちが医師を志した経緯や医学を学ぶ楽しさに触れながら会食した。子どもたちからは「医療により興味が湧いて、勉強する意欲が増した」という回答をたくさんいただいた。参画した医学生自身からは「心臓血管がいかに巧みに機能しているか、その奥深さと面白さを改めて実感し、自身の理解を見直す契機となった。」といった声が多かった。【まとめ】循環器学は覚える学問ではなく、自分が納得できるか、腑に落ちるかが重要な学問であり、本取り組みは、参画した医学生自身が小児循環器を「難しい専門分野」ではなく「納得しながら探究できる学問」として捉える入口となり、将来の専門医育成につながる可能性を秘めている。