講演情報

[II-OR14-01]完全房室中隔欠損症患者に対する二心室修復後の遠隔期成績

田中 啓輔, 小森 悠矢, 神谷 寛登, 松沢 拓弥, 和田 直樹 (榊原記念病院 小児心臓血管外科)
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キーワード:

cAVSD、ICR、two patch repair

【背景・目的】cAVSDのICR成績は向上しているが、遠隔期に再介入を要す患者も認める。患者背景やCAVV形態が術後に与える影響を明らかにする事を目的とした。【方法】対象は当院で2004年~2026年にICRを施行したcAVSD患者128例。死亡・再介入・術後中等度以上MRと患者背景・術前後検査結果・手術所見を後方視的に検討。【結果】手術時月齢 6[2, 10]、追跡期間6.1[1.1, 15.3]年。合併疾患はT 21 105例(82%)、TOF /DORV18例(14%)。Rastelli type A 61例(47.6%)・B 1例(0.7%)・ C 66例(51.5%)。LVOTS 10例(7.8%)、RVOTS 18例(14%)、弁形態としては中等度以上CAVVR 21例(16.4%)、弁下異常29例(22.6%)、乳頭筋間距離14[12, 15]mm。手術はTwo patch repair 126例(98.4%)、左側cleft closure 116例(90.6%)、Annuloplasty 3例(2.3%)、交連形成4例(3.1%)。早期死亡1例、遠隔期死亡3例で、生存率は1年98%, 5年98%, 10年94%。中等度以上MRは24例(18.7%)、うち13例は再介入を要した(MVP7例、MVR6例)。また1例はMSでMVRを要した。中等度以上MR回避率は1年87%、5年80%、10年78%。検討項目と死亡に有意な関連はなし。中等度以上MRは非T21, DORV, 術前CAVVRと有意に関連、M弁再介入は非T21、DORVが有意に関連。CAVV各弁尖長・弁輪径・弁下異常・乳頭間距離は中等度以上MR・再介入と有意な関連性はなかった。【考察】当院でのcAVSD患者ICR術後生存率は既報と同等であった。TOF/DORVの中には術後LVOTS/RVOTSが残存する例もあり、MR/TRに対しても影響を与える可能性がある。M弁再介入症例の多くは術中脆弱と考えられたcleft離開によるMRであり、MSでの再介入は2件のみであった。再介入と弁輪径・弁尖長等に関連は認めないものの、cleft部分の弁尖脆弱性が高く、術前弁逆流が強い症例は術後逆流が残る傾向がある。【結論】当院でのcAVSD患者ICR術後遠隔期成績は比較的良好であった。術後弁逆流には弁尖脆弱性が関連している可能性がある。