講演情報

[II-OR16-03]フォンタン患者における体成分と運動耐用能の関係

中嶌 八隅, 内山 弘基, 井上 奈緒, 宮崎 文 (聖隷浜松病院 小児循環器科)
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キーワード:

フォンタン手術、Inbody、運動耐用能

サルコペニア、体成分の乱れは心疾患患者の臨床アウトカムと関連することが報告されている。Inbodyは生体電気インピーダンス分析(BIA)法を用いて筋肉量、体脂肪量や水分量など人体を構成する成分を非侵襲的に定量測定する技術である。フォンタン術後においても浮腫や心不全の早期発見、適切な栄養管理や運動療法の指標になることが期待されるが、報告は未だ少ない。今回我々はフォンタン術後患者での体成分の年齢による変化と運動耐用能の関連を検討した。対象はInbodyでの体成分測定と運動負荷テスト(CPX)を同時に実施したフォンタン術後患者34症例。検査時年齢:中央値19歳(10~47歳)。対象を15歳以下、15-25才、25才以上に分けInbodyで得られるデータを比較した。またPeak VO 2(%)、Peak VO2/HRと体成分の相関を検討した。【結果】サルコペニア(骨格筋指数男性<7.0kg/m2、女性<5.7kg/m2)は22名(65%)で見られた。体水分量、たんぱく質、ミネラル量、筋肉量は年齢とともに減少していた(p<0.05)が、細胞外水分比(ECW/TBW)は年齢による変化は見られなかった(p=NS)。Peak VO 2(%)は骨格筋率(SMM/WT, r=0.42, p<0.05)、上肢筋肉量(% normal, r=0.44,P<0.01)、体幹筋肉量(% normal, r=0.71 p<0.01)と正の相関、体脂肪量(% normal, r=-0,48, p<0.01)と負の相関を示した。下肢筋肉量とは相関しなかった。Peak VO2/HRは体幹筋肉量(% normal, r=0.45, p<0.01)、体水分量(% normal, r=0.42, p<0.05)と正の相関、ECW/TBW (r=-0.42, p<0.05)、上肢ECW/TBW(r=-0.42, p<0.05)、体幹ECW/TBW(r=-0.44, p<0.01)と負の相関を示した。【まとめ】フォンタン術後ではサルコペニアが多く、年齢とともに筋肉量の減少が見られた。今回の検討ではォンタン循環で重要性が指摘されている下肢筋肉量と運動耐用能の関連が見られなかったが、筋肉量はpeak VO2、Peak VO2/HRとも相関があり、運動療法の重要性が示唆される。