講演情報

[II-OR17-05]10代で施行したAortic valve neocuspidizationの短中期成績

岡本 健吾, 中川 直美, 廣瀬 将樹, 豊田 裕介, 鎌田 政博, 片岡 功一 (広島市立広島市民病院 循環器小児科)
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キーワード:

Ozaki法、大動脈弁疾患、Aortic Valve Neocuspidization

【背景と目的】小児-青年期のASRに対しては成長、石灰化等の要素が影響するため外科的介入に一定の方針がないのが現状である。当院では抗凝固療法の回避や弁輪の成長を期待して10代の患者に対しOzaki法によるAortic Valve Neocuspidization(AVNeo)を施行してきた。自験例の短中期成績からAVNeoの有用性について考察した。【対象・方法】当院でAVNeoを施行した8例。男女比6:2、手術時年齢11-18歳(中央値14歳)、術後フォロー期間0.5~10.3年(中央値5.6年)。基礎疾患、再建素材、抗血栓療法、術後のAS/ARの経過、再手術について後方視的に検討した。【結果】基礎疾患:Uni/Bicusp 5例、AVNeo後1例、Jatene後2例。術前AR:mild2例、moderate5例、severe1例。術前AS:2.0-4.9m/s(中央値3.8m/s)。再建素材:自己心膜4例、ウシ心膜4例。術直後は全例ワーファリン+アスピリンで管理し、最終フォロー時はアスピリンのみ5例、なし3例。ARは術直後≦trivial 4例、mild 4例で、最終フォロー時は≦trivial1例、mild3例、severe2例。Severeは術後0.8~10年で出現。ASは術直後≦2.5m/s 5例、2.6-2.9m/s 3例で、最終フォロー時は≦2.5m/s 3例、2.6-2.9m/s 1例、3.0-3.9m/s 3例、≧4.0m/s1例。≧3m/sは術後0.5~10年で出現。フォロー期間中にBSAは平均1.51→1.64m2と有意に増加し、弁輪径も平均19.6→21.2mmと増加傾向。術後死亡例はなく、再手術例が3例。再手術までの期間、再建素材、要因、術式は(1)0.8年、ウシ心膜、NCCの一部脱落によるAR、機械弁置換(2)5.1年、自己心膜、石灰化によるAS、reAVNeo(3)10.3年、自己心膜、NCCの一部脱落および石灰化、LCC石灰化、RCC肥厚によるASR、機械弁置換。【考察】10代でのAVNeoは、術直後の成績は良好だが、その耐久性には課題が残る。しかしながら、弁輪の成長が期待できる可能性があり、TAVIやAVRによる再介入を考慮する上で有用な治療選択肢となりうる。