講演情報

[II-SY5-4]自施設における軟質3Dモデルの作成とKawashima手術成功例・不成功例の形態学的比較

元野 壮, 芳村 直樹, 青木 正哉, 鳥塚 大介 (富山大学第一外科)
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キーワード:

3Dモデル、両大血管右室起始症、Kawashima手術

【背景・目的】我々は家庭用3Dプリンターを用いて、安価かつ簡便に心臓の軟質3Dモデルを作成する手法を確立した。このモデルを用いて、Kawashima手術の成否に関わる形態的な因子を模擬手術により検討した。【方法】当院でKawashima手術に成功した1例と、左室流出路狭窄のため2心室修復を断念した1例を対象とした。術前CTデータからフリーソフト(3D Slicer)でセグメンテーションを行い、モデリングソフト(Rhinoceros)でモデリング後、光造形方式3Dプリンター(Elegoo Saturn 4 Ultra)で型を作成した。シリコーンゴム(Ecoflex 00-10)を真空注型し、型を溶解除去して軟質3Dモデルを作成し、模擬手術を行った。【結果】Kawashima手術不成功例では、円錐動脈幹が成功例と比して強い時計方向回転を呈し、漏斗部中隔は心室中隔と並列に近く、左室流出路を横切る位置関係にあった。模擬手術においても、漏斗部中隔により左室流出路が後方から押し上げられるような形になり、狭窄を生じた。【考察・結論】Kawashima手術の適応と考えられる症例でも、円錐動脈幹の時計方向回転が強い場合、円錐中隔による左室流出路狭窄を来す可能性がある。軟質3Dモデルは、切除可能範囲の評価や視野展開、運針の現実性の検討に有用である。