講演情報

[III-CPD3-5]総肺静脈還流異常症術後の肺静脈狭窄に対する外科治療:予防策と解決策

小谷 恭弘, 吉田 文哉, 倉田 裕次, 德田 雄平, 清水 春菜, 岸 良匡, 鈴木 浩之, 小林 純子, 黒子 洋介, 笠原 真悟 (岡山大学 心臓血管外科)
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キーワード:

総肺静脈還流異常症、肺静脈狭窄、外科治療

【背景】総肺静脈還流異常症(TAPVC)および肺静脈狭窄(PVO)は依然として治療に難渋する病態であり、特に単心室症例では予後不良因子となる。今回、当施設における外科治療戦略と成績を検討した。
【方法】単施設後ろ向き研究として、TAPVCおよびPVOに対する治療成績を解析した。術式は従来法とsutureless repairを比較し、さらに術前PVOの有無や解剖学的特徴に基づく戦略の違いを検討した。また、単心室を伴う症例ではdraining vein stenting(DVS)によるdelayed strategyの有用性を評価した。
【結果】術前PVOを有する症例ではsutureless repairが再狭窄回避に有効であった。一方、術後PVOは依然として重要な課題であり、肺静脈走行や心拡大など解剖学的要因が関与していた。単心室合併例では新生児期のTAPVC修復は死亡リスクが高く、DVSによるdelayed strategyはFontan到達率および生存率の改善に寄与した。
【結論】TAPVCおよびPVOの治療には解剖学的特徴に基づく個別化戦略が重要である。特に単心室かつ術前に閉塞を伴う症例では、DVSを用いたdelayed strategyが有用であり、sutureless repairは主要な術式として位置付けられる。術後のPVOの原因は様々であり、解剖学的要因、生理学的要因に基づいた治療選択が重要である。