講演情報

[III-CPD4-4]日常の関わりの中でこどもが病気を理解する力を育てる看護

村山 有利子 (順天堂大学医学部附属浦安病院 看護部)
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キーワード:

小児循環器、看護、理解

循環器疾患をもつこどもが自身の病気を理解していくことは、処置・検査への参加、セルフケア獲得、学校生活への適応、意思決定、アドヒアランス、さらに将来の自律・自立と移行医療の基盤として重要である。しかし、こどもの病気の理解は発達段階のみで規定されるものではなく、これまでの入院や治療の経験、日常生活の中での実感、家族の受け止め、家族や医療者のこどもへの関わりなどによって大きく異なる。説明が行われていても、こどもが実際にどのように理解しているのか、自分の言葉で他者に話せるのか、どこまで受け止められているのかは見えにくい。だからこそ、病気の理解は一度説明すれば終わるというものではなく、日々の関わりの中で少しずつ育てていく必要がある。さらに、こどもの病気の理解を育むうえでは、家族への支援と家族との協働も欠かせない。戸惑いや自責の念、将来への不安などを抱える家族に寄り添い、家族自身が病気や治療を理解する過程を支え、こどもにどう伝えるかを共に考えていくことは、こどもが病気を受け止めて理解を深めることや、セルフケアの土台となる。
本パネルディスカッションでは、循環器疾患をもつこどもと家族への看護の経験から、特別な説明場面だけでなく、検温や処置、会話、遊び、学校や退院後の生活を見据えたやり取りなど、日常のさまざまな場面において、こどもの言葉や反応から理解の程度をアセスメントし、その子らしい理解の積み重ねを支える看護の実際を紹介する。さらに、多職種それぞれの視点や強みを活かしながら、こどもが病気を理解する力を育てる支援について共有し、明日からの臨床につながる具体的な関わりや支援の工夫について、ご参加の皆様と一緒に考えたい。