講演情報

[03心-ポ-35]大学一般体育で発揮されるストレスコーピングスキルが日常場面に般化されるプロセス

*阪田 俊輔1、中須賀 巧2、須﨑 康臣3、田中 輝海4、松田 晃二郎5 (1. 横浜商科大学、2. 兵庫教育大学、3. 島根大学、4. 駿河台大学、5. 熊本学園大学)
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【背景】大学生の長期的なメンタルヘルス維持・向上を期待し、大学一般体育におけるストレスマネジメント教育が実施されているが、授業で実施されるストレスコーピングがどのように日常に般化されるか明らかにされていない。本研究では、授業内外で実施される問題焦点型コーピング(以下PSC)を経時的に測定し、般化の有無及びどのようなプロセスで般化されるのか明らかにすることを目的とした。【方法】2022年5月~7月に4年制大学にて、3回の縦断的な質問紙調査を実施した。3回すべてに回答した155名(平均年齢18.30±.64)を分析対象とした。調査内容は大学一般体育授業内に実施されるPSC4項目、授業外で実施されるPSC4項目、対処資源(体力、自尊感情、ソーシャルキャピタル、情報活用能力各5項目)20項目であった。【結果】授業前半、中盤、後半における授業内で実施されるPSCと授業外で実施されるPSCについて交差遅れ効果モデルを用いて般化プロセスを確認した。その結果前半・授業外PSCから中盤・授業内PSC(β=.32、 p<.01)、中盤・授業外PSCから後半・授業外PSC(β=.40 p<.01)という正の循環的な関係が確認された。また、中盤の全ての対処資源は後半の授業内外のPSCに正の影響を持つこと(授業内PSCに対して、β=.16-31、p<.05;授業外PSCに対して、β=.20-32、p<.05)、授業後半の全ての対処資源は中盤・授業内PSCから正の影響を受けること(β=.14-19、p<.05)が確認された。【考察】PSCは授業外の日常的な場面での発揮を起点とし、相互に関連し般化すること、対処資源は授業中盤以降にPSCの般化を促進することが示唆された。以上から、授業前半は特に対処資源の獲得に注力し、中盤以降に般化に対する教示を行うことが望ましいと考えられる。