講演情報
[09方-ポ-53]熟練したクラシックバレエダンサーの3回転ピルエットにおける動作の共通性と個別性
*河鰭 真世1、津田 博子2、松本 真咲2、仲間 若菜2、阿江 通良2 (1. 日本体育大学大学院、2. 日本体育大学)
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本研究では,熟練したクラシックバレエダンサー11名のPirouette en dehors(以下;ピルエット)を分析し,ピルエットにおける身体各部の動作における共通性と個別性を明らかにすることを試みた.対象者は,国内外で活躍するプロのクラシックバレエダンサー11名(年齢:27.3 ± 3.4歳,身長:1.60 ± 0.03 m,体重:46.6 ± 2.6 kg,経験年数:22.4 ± 3.0歳)であった.3回転のピルエットを実施している対象者の動作を光学式動作解析データ収集カメラ12台(ArqusA5, Qualisys, 250 Hz)を用いてとらえ,得られた3次元座標データから身体各部の方向角を指標に変動係数(CV)と逸脱度(z-score)、回転中の安定性の指標として身体の傾斜角度を算出した. ピルエット動作におけるCVは、左下腿,左大腿,頭,上胴,右足,下胴で小さかった。角運動量生成に重要とされている左上肢のCVが大きかったことから、個別性の高い動きをダンサー自身で習得していたと考えられる.また上肢や上胴のCVが大きかったのはソリストレベルのダンサーの場合,個々の芸術性を表現しようとしたためと推測される。ダンサー間の中で最もz-scoreが小さかったダンサーAの場合は,回転周期ごとで傾斜角度の増減がみられ,スッポティング・テクニックにより大きくなった傾斜角度を制御していたと考えられる。z-scoreが大きかったダンサーAの場合では,平均の傾斜角度が最も小さかった(2.6±1.3°).このことは、z-scoreが大きいダンサーは,身体傾斜角度を小さくするために身体各部を大きく動かして調整していた可能性がある.動作に見られる共通性と個別性を検討することにより、動きの調整状況や指導における着眼点などが明らかにできると考えられる。
本研究では,熟練したクラシックバレエダンサー11名のPirouette en dehors(以下;ピルエット)を分析し,ピルエットにおける身体各部の動作における共通性と個別性を明らかにすることを試みた.対象者は,国内外で活躍するプロのクラシックバレエダンサー11名(年齢:27.3 ± 3.4歳,身長:1.60 ± 0.03 m,体重:46.6 ± 2.6 kg,経験年数:22.4 ± 3.0歳)であった.3回転のピルエットを実施している対象者の動作を光学式動作解析データ収集カメラ12台(ArqusA5, Qualisys, 250 Hz)を用いてとらえ,得られた3次元座標データから身体各部の方向角を指標に変動係数(CV)と逸脱度(z-score)、回転中の安定性の指標として身体の傾斜角度を算出した. ピルエット動作におけるCVは、左下腿,左大腿,頭,上胴,右足,下胴で小さかった。角運動量生成に重要とされている左上肢のCVが大きかったことから、個別性の高い動きをダンサー自身で習得していたと考えられる.また上肢や上胴のCVが大きかったのはソリストレベルのダンサーの場合,個々の芸術性を表現しようとしたためと推測される。ダンサー間の中で最もz-scoreが小さかったダンサーAの場合は,回転周期ごとで傾斜角度の増減がみられ,スッポティング・テクニックにより大きくなった傾斜角度を制御していたと考えられる。z-scoreが大きかったダンサーAの場合では,平均の傾斜角度が最も小さかった(2.6±1.3°).このことは、z-scoreが大きいダンサーは,身体傾斜角度を小さくするために身体各部を大きく動かして調整していた可能性がある.動作に見られる共通性と個別性を検討することにより、動きの調整状況や指導における着眼点などが明らかにできると考えられる。
