講演情報

[07発-ポ-02]小学生ドッジボール競技者におけるテイクバック時の動作様式選択に関する検討

*本山 清喬1、安陪 大治郎1、瓜田 吉久2 (1. 九州産業大学、2. 鹿屋体育大学)
<div class="is-print-hide" style="height:0; overflow:hidden; max-width:100%; padding-bottom:84%; position:relative;"><iframe allow="fullscreen" allowfullscreen="true" frameborder="0" src="https://confit2.atlas.jp/articles/event/jspehss73/slide/C000012", style="height:100%; left:0; position:absolute; top:0; width:100%;"></iframe></div>
小学生においてドッジボールは身近なスポーツである。しかし、使用するボールの直径が21cmもあるため、小学生高学年の手幅(17.3±1.4cm)と比較して大きく、片手だけでは上手く制御できない。この場合、握れないボールに適応するために手首を掌屈し、手掌と前腕でボールを固定したテイクバックで投球する動作様式(Arm holding)を選択する場合がある。Arm holdingの知見はこれまでにない。片手でバランスを保ちながらテイクバックする動作様式(Hand grasping)と比較し、それぞれの特徴を明らかにすることを目的とした。 研究参加者は小学生ドッジボール選手124名であり、静止状態から左脚(右投げの場合)を一歩踏み出して全力投球する動作を2台のカメラ(Panasonic, FZ300, 240Hz)で撮影した。身体26点及びボール1点はFrame DIAS Ⅵ(Q’sfix)の3次元DLT法を用いて3次元座標を算出した。 テイクバック時の手首の角度とボール速度によりクラスター分析を行い、Hand grasping群84名、Arm holding群40名に分類した。その結果、Hand grasping群はボールの移動が直線的で、肩の内旋トルクが高いという特徴があった。その一方、Arm holding群はボールの移動が曲線的で、肘の屈曲トルクが高いという特徴であった。ボール速度と身長の散布図においてHand grasping群はArm holding群の傾きよりも大きく、身長が高い選手に適した運動様式であると考えられる。つまり、小学生において投球動作を獲得する際に将来性を見通してHand graspingを選択する戦略や、身長が低い間はArm holdingを選択し身体の発育に応じてHand graspingへ変容させるという戦略について検討する知見が得られた。