講演情報

[07発-ポ-12]幼児の体力・運動能力と数量的能力の関係運動遊びで実践するSTEAM保育プログラムの作成に向けて

*樺澤 茉宝1、村山 敏夫2、山﨑 幸歩1、坂口 雄介3 (1. 新潟大学大学院、2. 新潟大学教育学部、3. 新潟大学URA)
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【背景】我が国の教育分野における重要課題は、理数教育に創造性教育を加えた教育理念「STEAM教育」の推進である。STEAM教育で求められる楽しく体感的に学ぶことの必要性や “M”は全ての学習の基礎となることを踏まえると、運動遊びで数量的能力を身につけるプログラムの開発が意義深い。しかし先行研究では、“M”に着目した研究が進んでおらず、幼児を対象にした体力・運動能力と学力の関連は明らかにされていない。したがって、体力・運動能力と数量的能力の関連を明らかにする必要がある。【目的】 幼児の体力・運動能力と数量的能力の向上を目指したプログラムを作成するために、年長児を対象とした体力・運動能力測定と数量的能力調査を通して、それらの関係を明らかにする。【方法】幼稚園に通う年長児を対象に、体力・運動能力測定と数量的能力調査をそれぞれ実施した。体力・運動能力測定は往復走、立ち幅跳び、ソフトボール投げ、体支持持続時間、反復横跳び、長座体前屈、捕球、両脚連続飛び越しの9項目を行い、各項目5段階の合計45点満点で評価をした。数量的能力調査は未測量の理解、集合づくり、一対一対応、数唱、計数、概括、抽出、系列化の思考、保存の概念の9項目を行い、各項目1点の合計9点満点で評価をした。これらの評価変数を用いて、相関分析により体力・運動能力と数量的能力の関連について分析した。【結果】体力・運動能力の総合得点と数量的能力の総合得点に相関が見られた。また、体力・運動能力の各項目と数量的能力の総合得点を評価した際に一部の項目において相関関係が明らかとなった。【考察・結論】STEAM保育プログラムを作成する上で運動遊びの要素を取り入れることは有効な手立てであると考えられる。本研究は、教育格差の解消、小学校への円滑な接続に向けた変化の激しい現代を生きる子どもの様々な能力の育成に貢献すると考えられる。