講演情報

[05バ-ポ-08]ディフェンダーによるプレッシャーがバスケットボールのジャンプシュートにおける予測的姿勢調節に及ぼす影響

*今野 聖大1、板谷 厚2 (1. 筑波大学大学院人間総合科学学術院、2. 北海道教育大学教育学部)
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【目的】ジャンプシュートは試合中のシュートの約7割を占め、その成否は勝敗を左右する。予測的姿勢調節(APAs)はあらゆる随意運動に先行して生じる姿勢制御を指す。プレッシャーによる運動パフォーマンスの低下は広く知られており、APAsはプレッシャーにより変容されるとの報告がある。本研究は、プレッシャーによるジャンプシュートの正確性低下を確認するとともに、プレッシャーがAPAsに及ぼす影響を調査しそれらの関係を検討した。【方法】対象者は、男子バスケットボール部に所属する大学生14名であった。対象者はフリースローライン付近に設置されたフォースプレート上に立ち、実験補助者からのパスを受けたら直ちにジャンプシュートを放つよう教示された。シュートブロックのないフリー条件(F条件)と、パスが出されるのと同時に、対象者の正面3mからディフェンダーがシュートをブロックしようと接近してくるプレッシャー条件(P条件)を設定した。対象者は各試技でどちらの条件か事前に知らされなかった。条件の提示順はランダマイズされ、各12条件実施した。ジャンプシュートの正確性得点は、リングに触れず入る(3点)、リングに触れて入る(2点)、外れる(1点)と評価した。床反力の垂直成分の時系列データからジャンプの離地を特定し、そこから遡って体重以上の区間を踏切局面、踏切直前の体重未満の区間を抜重(UL)局面、その直前の荷重区間を予備荷重(PL)局面とし、ULとPLをあわせてAPAsと定義した。シュートの正確性、ULとPLの持続時間をそれぞれ条件間で比較した。【結果】正確性得点は、F条件よりもP条件で低下した。PLおよびULの持続時間は、どちらもF条件よりもP条件で短縮した。【結論】ディフェンダーのプレッシャーは、APAs持続時間を短縮させ、速度―正確性のトレードオフによってシュートパフォーマンスを低下させる。