講演情報

[04生-ポ-09]階級制競技者の減量の実態と動脈スティフネス

*小芝 裕也1、前島 悦子1 (1. 大阪体育大学)
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レスリング、柔道などの階級制競技では、体重を減らすことが重要となる。先行研究では、階級制競技者は80%以上が減量を行っており、67%以上が脱水のテクニックを用いた過度な減量下で試合に臨んでいることが報告されている。脱水は、心血管疾患のリスクを高めることから、階級制競技者の過度な減量は、健康障害を誘発する可能性があると考えられる。そこで本研究は、階級制競技者における減量の実態を調査するとともに、心血管疾患の危険因子の指標である動脈スティフネスについて検討する。 対象は、男性の階級制競技者63名と非鍛錬者18名であった。年間の減量回数、減量期間、体重の減少量(kg)、減量方法などを質問紙にて調査した。体組成の指標として体重、BMI、体脂肪量(率)、骨格筋量(率)を測定した。動脈スティフネスの指標はbrachial-ankle pulse wave velocity(baPWV)とした。 年間の減量回数は2.9±1.5回、減量期間は20.2±15.5日、体重の減少量(率)は4.9±2.6kg(6.8±3.7%)でった。試合1週間前以降の体重の減少量(率)は2.0±1.1kg(2.9±1.7%)であった。1週間に体重の5%以上の減量(急速減量)を行っている者は5名(7.9%)であった。減量方法は、「食事を減らす」が51名(16.6%)で最も多かった。階級制競技者は非鍛錬者と比較して体重、BMI、骨格筋量、骨格筋率が高値を示した(各々p<0.05)。さらに、階級制競技者は非鍛錬者と比較してbaPWVが高値を示した(p<0.05)。先行研究では30.6%の階級制競技者が急速減量を実施しているのに比較して、本研究では急速減量を実施する階級制競技者は少なかった 。しかし、動脈スティフネスが高値であったことから、減量を伴う競技者の健康障害の誘因についてはさらに検討が必要と考えられた。