講演情報

[08測-ポ-10]高齢者における椅子座位姿勢での下肢敏捷性と歩行能力との関係運動習慣の有無による比較

*東恩納 玲代1、吉武 裕2 (1. 周南公立大学、2. 名桜大学)
<div class="is-print-hide" style="height:0; overflow:hidden; max-width:100%; padding-bottom:84%; position:relative;"><iframe allow="fullscreen" allowfullscreen="true" frameborder="0" src="https://confit2.atlas.jp/articles/event/jspehss73/slide/C000093", style="height:100%; left:0; position:absolute; top:0; width:100%;"></iframe></div>
【目的】本研究では、高齢者における下肢敏捷性と歩行能力との関係について、運動習慣の有無により比較することを目的とした。
【方法】対象者は、65歳以上の男女63名(男性9名、女性54名;平均年齢79±7歳)とした。対象者を運動習慣有群28名(4名、24名;78±7歳)と運動習慣無群35(5名、30名;80±8歳)の2群に分け比較した。本研究で用いた下肢敏捷性は、椅子座位にて10秒間左右の脚を可能な限り素早く踏み換える反復動作の回数(以下、ステッピングとする)を測定し、評価した。歩行能力の指標としてTimed up-and-go test(TUG)、通常および最大歩行速度を用いた。
【結果とまとめ】本研究の対象者におけるステッピングは、運動習慣有群が75.4±17.8回、運動習慣無群が72.2±16.6回であり両群に有意差は認められなかった。最大歩行速度は運動習慣有群が2.0±0.4m/秒、運動習慣無群が1.7±0.5m/秒であり、TUGは運動習慣有群が6.3±1.7秒、運動習慣無群が7.5±2.1秒であり、運動習慣無群は運動習慣有群より有意に劣っていた。これらの関係は、性と年齢を調整しても同様な結果であった。年齢および性を調整変数とし、ステッピングを独立変数、TUGおよび最大歩行速度をそれぞれ従属変数として、運動習慣の有無別に重回帰分析(ステップワイズ法)を行った。その結果、ステッピングは運動習慣有群においてTUG(β=-0.051、p<0.01)および最大歩行速度(β=0.012、p<0.01)と関係が認められた。一方で、運動習慣無群においてはステッピングと歩行能力との関係は認められず、歩行能力は年齢との関係が大きかった。高齢者における下肢敏捷性と歩行能力との関係は、運動習慣の有無により異なる可能性が考えられた。