講演情報
[08測-ポ-22]足関節最大背屈角度の個人差を規定する要因は何か力学的、形態的指標を中心とした多角的検討
*水野 貴正1、吉子 彰人2、原田 健次3、山下 直之4 (1. 名古屋大学、2. 中京大学、3. 国立長寿医療研究センター、4. 京都工芸繊維大学)
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関節の柔軟性に大きな個人差があることは一般的によく知られているが、この個人差が何に起因するのかについては不明点が多い。そこで本研究の目的は、筋や腱の力学的特性および形態が足関節最大背屈角度の個人差に及ぼす影響を明らかにすることとした。対象は42名の大学生であった。形態的指標として、腓腹筋の筋断面積、筋厚、筋輝度と筋束長および羽状角、アキレス腱厚、アキレス腱長を計測した。力学的指標として、足関節受動背屈中の受動トルク、スティフネス、筋伸長量、腱伸長量を評価した。本研究では、足関節を受動的に背屈させ、下腿部に初めて痛みが生じた時のフットプレートの角度を足関節背屈角度と定義した。足関節最大背屈角度の値を用いて全対象者をクラスター解析で3群(large、moderate、small)に分け各指標の差を比較したところ、受動トルク、スティフネス、腱伸長量はlarge群がmoderate群やsmall群より大きく、筋輝度はmoderate群がsmall群より大きく、筋伸長量はsmall群がlarge群より大きかった。受動トルク、スティフネス、筋伸長量および腱伸長量は最大背屈角度との間に有意な相関関係があった。また、スティフネスは、最大背屈角度の51%~100%の角度においてlarge群がmoderate群、small群より高値を示し、90%~100%の角度においてmoderate群がsmall群より高値を示した。さらに、群間差が見られた指標を独立変数、最大背屈角度を従属変数としてステップワイズ法による重回帰分析を行ったところ、最大下受動トルク、最大背屈位の筋伸長量および腱伸長量が選択され、その際の決定係数は0.832であった。以上の結果から、最大背屈角度の個人差には主に力学的特性が関与していること、受動トルクと筋伸長および腱伸長量で最大背屈角度が約83%説明できることが明らかとなった。
関節の柔軟性に大きな個人差があることは一般的によく知られているが、この個人差が何に起因するのかについては不明点が多い。そこで本研究の目的は、筋や腱の力学的特性および形態が足関節最大背屈角度の個人差に及ぼす影響を明らかにすることとした。対象は42名の大学生であった。形態的指標として、腓腹筋の筋断面積、筋厚、筋輝度と筋束長および羽状角、アキレス腱厚、アキレス腱長を計測した。力学的指標として、足関節受動背屈中の受動トルク、スティフネス、筋伸長量、腱伸長量を評価した。本研究では、足関節を受動的に背屈させ、下腿部に初めて痛みが生じた時のフットプレートの角度を足関節背屈角度と定義した。足関節最大背屈角度の値を用いて全対象者をクラスター解析で3群(large、moderate、small)に分け各指標の差を比較したところ、受動トルク、スティフネス、腱伸長量はlarge群がmoderate群やsmall群より大きく、筋輝度はmoderate群がsmall群より大きく、筋伸長量はsmall群がlarge群より大きかった。受動トルク、スティフネス、筋伸長量および腱伸長量は最大背屈角度との間に有意な相関関係があった。また、スティフネスは、最大背屈角度の51%~100%の角度においてlarge群がmoderate群、small群より高値を示し、90%~100%の角度においてmoderate群がsmall群より高値を示した。さらに、群間差が見られた指標を独立変数、最大背屈角度を従属変数としてステップワイズ法による重回帰分析を行ったところ、最大下受動トルク、最大背屈位の筋伸長量および腱伸長量が選択され、その際の決定係数は0.832であった。以上の結果から、最大背屈角度の個人差には主に力学的特性が関与していること、受動トルクと筋伸長および腱伸長量で最大背屈角度が約83%説明できることが明らかとなった。
