セッション詳細
シンポジウム 36 「精神疾患×糖尿病×心不全」~複雑化する症例に対して薬剤師ができること~
2025年11月23日(日) 13:30 〜 15:30
第4会場(神戸国際展示場 1号館 2F 展示室B)
オーガナイザー: 赤嶺 由美子(秋田大学医学部附属病院薬剤部), 外間 登(琉球大学病院薬剤部), 座長: 赤嶺 由美子(秋田大学医学部附属病院薬剤部), 外間 登(琉球大学病院薬剤部)
日本における精神疾患の生涯有病率は22.9%と報告されており,近年は高齢化の影響もあり併発する合併症を考慮した治療が課題となっている。抗精神病薬・抗うつ薬は耐糖能に影響する薬剤やQT延長など心疾患があると使用できない薬剤があり,糖尿病・心不全合併症例では対応に苦慮する症例が多数存在する。一方,統合失調症患者は一般人口と比較すると平均寿命が10年以上短く,その中でも心血管疾患による死亡率が一般人口の約2倍である。背景にはメタボリック症候群の高い有病率があり,その要因の一つが抗精神病薬の服用によるものと推測され,服用中のリスク管理が生命予後を左右する重要な課題である。本シンポジウムでは複雑化する症例について,各エキスパートの先生方から様々な視点での「精神疾患×糖尿病×心不全」介入症例をご紹介いただき,薬物療法の選択・リスク管理など実臨床にて重要視すべきポイントについて議論を深めたい。
