第35回日本医療薬学会年会

オーガナイザー: 池田 龍二（宮崎大学医学部附属病院薬剤部）, 河原 昌美（愛知学院大学薬学部臨床薬学講座）, 座長: 池田 龍二（宮崎大学医学部附属病院薬剤部）, 河原 昌美（愛知学院大学薬学部臨床薬学講座）

がんゲノム医療やコンパニオン診断による個別化医療が進み、がん薬物療法の概念も進化している。一方、がん患者の抱える問題は、多様化・複雑化し、患者目線に立ったきめ細やかなマネジメント能力が求められている。さらに、医療現場では、医師の働き方改革に伴い、チーム医療や多職種連携が推進され、高い臨床能力を有するがん専門薬剤師の活躍の場が益々広がっている。今回のシンポジウムでは、がん専門薬剤師が独自の視点で見出した疑問点や問題点、アセスメント、解決策について、QOL向上や治療の有効性・安全性に寄与した介入事例を紹介いただく。また、薬学的介入を症例としてまとめるときに、「伝わる書き方」として注意すべき点について、資格取得者の高度な視点と工夫を参加者と情報共有する。