セッション詳細
年会企画シンポジウム 2 地域フォーミュラリの最新動向及び災害時の有用性 ~阪神淡路大震災から30年の神戸で考える医薬品提供体制~
2025年11月22日(土) 15:45 〜 17:45
第1会場(神戸国際展示場 2号館 1F コンベンションホール(北))
オーガナイザー: 今井 博久(帝京大学大学院公衆衛生学研究科/日本フォーミュラリ学会), 森本 茂文(神戸市立西神戸医療センター薬剤部), 座長: 今井 博久(帝京大学大学院公衆衛生学研究科/日本フォーミュラリ学会), 森本 茂文(神戸市立西神戸医療センター薬剤部)
地域フォーミュラリが実施されてから7年間が経過した。2021年度までは山形県酒田市と大阪府八尾市の地域しか実施されていなかったが、2025年度末までには実施、または準備地区を含めると40は越えるだろう。当初は医師会の動きが鈍かったが、地域フォーミュラリの様々な面における意義が理解されるにつれ、例えば在宅医療を進める上では病診連携が円滑で効率よく実施でき、最近では災害時の有用性が認識されてきている。阪神淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震などの大規模災害が示唆する教訓は、大雑把な医薬品供給体制から精緻な医薬品供給体制などを要請している。地域フォーミュラリは災害時のそうしたニーズに対応できる機能を持つものである。今回の年会企画シンポジムでは、最新動向を伝えると共に、阪神淡路大震災から今年で丸30年となる神戸の地で「災害時の地域フォーミュラリの有用性」について有意義な議論を行いたい。
