セッション詳細
シンポジウム 57 患者主体の医療を支えるヘルスリテラシー―薬剤師による情報提供と意思決定支援の実践
2025年11月24日(月) 13:30 〜 15:30
第3会場(神戸国際展示場 1号館 2F 展示室A)
オーガナイザー: 中村 友喜(三重県立こころの医療センター診療技術部/感染管理室), 三輪 高市(鈴鹿医療科学大学薬学部), 座長: 三輪 高市(鈴鹿医療科学大学薬学部), 別所 千枝(JA広島厚生連尾道総合病院薬剤科)
ヘルスリテラシーとは、おおむね自らの健康を保つためにあるいは健康を取り戻すために必要な情報を得て使いこなすための能力と定義されている。療養生活において、患者あるいは患者家族が必要な時に必要な情報を入手でき、それらの情報を吟味し、納得のいく選択が行えるか否かは、その後の人生や生活に大きな影響を及ぼす。特に高齢社会においてMultimorbidity(多疾患併存)のケースが多く、情報を使いこなすのはかなり困難といえる。そこで、患者主体の医療を実現するために、患者および家族はどのような情報を必要としているか、薬剤師は意思決定支援のためにどのような情報を提供すべきか、慢性疾患である精神疾患、循環器疾患、糖尿病などを併存した患者を例にして考えてみたい。また、看護師の視点から、意思決定支援に対する薬剤師との協働についても共有したい。
