セッション詳細
シンポジウム 52 プレアボイド報告事例の解析から導かれた課題を克服して患者アウトカムの改善を目指す
2025年11月23日(日) 15:45 〜 17:45
第14会場(神戸ポートピアホテル 本館 B1F 偕楽3)
オーガナイザー: 金子 健(慶應義塾大学病院薬剤部・緩和ケアセンター), 横山 威一郎(千葉大学医学部附属病院薬剤部), 座長: 後藤 伸之(日本病院薬剤師会医薬情報委員会), 金子 健(慶應義塾大学病院薬剤部・緩和ケアセンター)
薬剤師職能の質と量を見える化する貴重なデータであるプレアボイド報告は制度開始から26年間経過し、その間に様式1「副作用の重篤化回避」報告や重点的収集テーマの解析により薬剤師の介入プロセスと報告の質の観点から患者アウトカムの改善を目指した取組みを行い、プレアボイド報告の深化を図ってきた。プレアボイド報告の広がりとしては、2016年に様式3「薬物治療効果の向上」の収集が開始され、効果向上という従来とは異なる患者アウトカムの改善報告を評価・解析できるようになった。また、2024年度より新報告システムが順次稼働し、報告データの構造化の向上を図り解析の幅が広がった。さらに、大学教育にプレアボイド報告を活用することで薬学生の臨床実践能力向上を図る取組みについても議論したい。本シンポジウムでは、様々な角度からプレアボイド報告を解析することで患者アウトカムの観点から薬剤師の貢献をより深く明らかにする。
